アフィリエイトとか何にもしていないのでただの感想のメモですが、最近はスマホで本を読むことを覚えたので何冊かご紹介。
最近の図書館は電子書籍の貸し出しもしているので、一度図書カードを作ってアカウントを手に入れればスマホで完結できてしまうところもあります。
もちろん紙の蔵書に比べれば物足りないところですが、昔からある有名どころは網羅できてしまいます。
1冊目「八十日間世界一周」
さて、最初に読んだのはSFの父とも呼ばれるフランスの作家ジュール・ベルヌです。
小学生のころ散々読みました。当時は「海底2万マイル」から「地底旅行」、「十五少年漂流記」など。「神秘の島」というちょっとマイナーな長編にも手を出しました。
今回は、本当ならマイルではなく「海底二万里」、十五少年の方は「二年間の休暇」と子供向けの短縮版でないものを読み直しても良かったのですが、未読だった「八十日間世界一周」(木村 庄三郎 訳)をチョイス。
内容はSFではなく冒険小説です。
旅の途中でのトラブルや登場人物が少しずつ増えていく様子は、まさに冒険小説です。
さらに面白いのは19世紀後半、日本の明治時代の各国の風情や国民気質を感じられます。大英帝国の植民地政策や荒っぽいアメリカ人、そして日本についても書かれています(胴長短足とか容姿についてはヒドイ書かれ方でした)。ただ、どこかの国だけを卑下するのではなく言ったり言われたりでバランスをとっているのもポイント。
ベルヌらしい飾り気の少ない文章ですが、状況の描写については正確でSFっぽさを感じました。
珍しく女性キャラが登場するのは他作品に無い特徴です。あとがきによれば編集者のコメントで追加されたようです。
2冊目「長靴をはいた猫」
フランス作者つながりで次はシャルル・ペロー。(澁澤 龍彦 訳)
タイトルは長靴ですが、9話の童話集です。「赤頭巾ちゃん」「眠れる森の美女」「シンデレラ」などなど。
これらの作品はグリム童話やマザー・グースでも有名ですが、それよりも前にまとめられたもの。もともとは民間伝承を活字化したもので、出版が古いからと言って伝承オリジナルに近いかというと、すでに脚色されておりそうでもないらしい。
ディズニーみたいなハッピーエンドとは限らず子供に教訓を与えるものであり、作品の最後にわざわざ解説までしてあった。
例えば、赤頭巾は狼に食べられてしまいますが、教訓は「狼は捕食するもの」ということ。そこに救いはない。男は狼なのよ~と昭和でも歌われていましたっけ。
3冊目「モルグ街殺人事件」
最後に紹介するのは、エドガー・アラン・ポーの短編推理小説。史上初の推理小説とされています。安引 宏 訳。
キャラクターや構成は現代の推理小説とあまり変わりません。種明かしまで明示されない鍵があるなど読者にとって不親切なところもありますが。
当時は探偵という職業があったのか知りませんが、主人公は並外れた観察力と分析力の持ち主デュパンと2人暮らしながら事件の解決までをともにします。基本的にデュパンの長いセリフが続きます。
文章の書き方は先に紹介したジュール・ベルヌに影響を与えたとか。
あとがきの作者紹介を読んで初めて知りましたが、ことごとく母親を含め女運がなかったようで壮絶な人生だったようです。