時代は変わります。けれど古いものは廃棄されるのではなく、その上に構築されるのです。
失敗も、破綻も意味のないものはありません。
今は途中、私たちはさらに前に進みます。
どうぞ、心穏やかな一日でありますように。
「めぐる思い」
a
あたしも いつか・・・・
こんなに ゆっくりに
なるのかなあ
こんなに がんこに
なるのかなあ
こんなに やっかいものに
なるのかなあ
いやだなあ・・・・
でも あたしたちより
ずっと ずっと
愛されて
いるみたい
神さまは
小さなものがお好き
b
小舟は川をすべり
やがて大河に至る
今日をはじめるまえに
人は昨日を告げねばならない
自分がだれであるかを
人は人生に一度問いかける
それは
太陽か 土か 炎か 花びらか
捕らわれの身であるものが
解放されるのはいつだろう
それは
たった今かもしれない
*
夢は人を
舟にのせ
かなわぬこの世を
旅させる
とりとめのない歌を
口ずさむものたちよ
生きるために歌う
鳥たちの声を聞け
嘆きながら歩くより
歩きながら嘆くなら
その足取りは
幸いに満ちる
*
夢にでてきた
あなたは
とてもとても
小さかった
そんな
あなたと
手をつなぎ
土手を走った
*
むかし一杯の椀を
分けあったことを
たぐり寄せ
語りあうなら
足もとに
ひとひらの
明かりが
灯るだろう
*
手のひらに豆をつくり
血をにじませて
今日も
こぐのは
うつくしさの
ためではなく
あなたとともに
人類を記すために
c
昨日は
なにをしただろう
今日
なにをするだろう
そして
明日は明後日は
めぐらせ
めぐらせ
そして
突然!
宇宙の
果てで
空っぽに
なる
motomi
※ 解決はしません。それでも悩みつづけます。