自分で自分を知ることはできません。人を通して自分を知ります。
どこに立っているのか、どんな姿をしているのか、毎日気づきながら歩きます。
今日の出会いを大切に。
どうぞ、心豊かな一日でありますように。
「花の咲くころ」
a
花に心をこめると
花はこたえる とききました
本当でしょうか?
裏切っても
ののしっても
愛でしょうか?
夜ふけに
花びんの水をかえました
それでもやはり・・・
信じて
生きたいからです
b
一枚の絵ハガキ
素敵なところね
人間って
置かれたところで
きっと
心の色が変わるのね
なにを 聞いて
なにを 見て
なにに 吹かれ
なにに 呼ばれ
人間は
描かれてゆくのかしら
ほら こんな所にも
ひとかけらのきらめき・・・・
あなたが
そこにいる
それだけでわたしは
ここにいる
c
収容所の壁には
無数のチョウが羽ばたいていました
最後の夜子供たちが
夢を託して描いたのです
*
夢と希望と
よろこびは
どこから
やってくるのでしょう
*
あなたに
カードを送りました
白いチョウが舞う
カードです
*
人間は大昔から
夢を託しました
太陽が輝く
大空へ
*
今日都会は
曇っています
ビルが
陽炎のようにゆれて
*
飛び立った
無数の夢たちが
羽ばたいているのが
見えますか?
*
お大事に
なさってください
窓の外は春
いのちの芽生えが見えますよ
d
あったかで
気持ちいいなあ
お日さまって
こんなに大らかなんだ
あの雲
素敵だなあ
あなたに出会うために
この坂を上って来た
*
とうさんが
ここで立ち止まったっけ
かあさんと
ここで花をながめた
いま
ゆっくりと呼吸します
*
花が満ちて
光がこぼれる
つぼみは目覚め
喜びのうたごえ
そんな季節を
からだじゅうで感じている
子どもたちよ
元気にひらけ
motomi
※ 気づけば、心にいちりん、灯っています。