先日、とある病院の有名な感染症内科の先生と会話をしてきた。
以下、サマリーと次に向けての回答案をメモしておく。
■培養で出てきた菌、常在菌だよね?
回答案
常在菌だったとしても、例えばジフテリア、マイコプラズマ、も常在菌である。
だが、症状があれば治療対象である。
なので、常在菌かどうかはコンタミネーションを疑う上で重要だが、それだけめは起炎菌にならないという理屈にはならない。
■もっと患者が多いならPubMedの記事もあるんじゃないの?
回答案
2000年頃見つかった菌である。なので歴史が浅い。
また、一般診療の検査で患者が出てないだけで、記事の数と患者の数は比例していないのではないか。
今回も、特殊な検査でやっと見つかっている。
マイコプラズマも、最初に菌が見つかってからしばらくは記事が多くない。
記事番号も伝えられる。
■炎症起こしているの?
回答案
弱毒性なので、強くはないが起こしているはずでたる。
PubMedの記事でも、免疫抑制から逃れたりするこの菌の特性がある、他の患者も白血球は必ずしも多くないというレポートがあがっている。
たとえば、クラミジアなども炎症は起こしてないが病原性がある。だから治療する。
この菌が、そういった特性を持っているレポートがあるが、なぜそれを否定できるのか?
■もしこの菌が原因でなかった場合、常在菌をやっつけに行くのは良くない。
回答案
それは正しい。ただ問題は、偽陽性の患者に治療してしまうことと、偽陰性の患者に治療をしないことのの比較になると思う。
なぜ前者を選択したのか、理由を知りたい。
おしまい