こんな記事を見つけました。


https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306987719301069


何が書いてあるかというとサマリは

・corynebacterium glucuronolyticumという菌に関して

・毒性を持つ特有の特徴(遺伝子?細胞の形?よく分からなかったです)を持っているものが存在する

・宿主の細胞と密に密着するため、免疫反応を抑制したり回避できる


です。



これはなかなかやばいと感じた。


なぜかというと、現代医学は何か菌がいたとしても、それがどのぐらい悪さをしているかどうかは白血球の数をベースに考える傾向がある。

(病原性が明らかに説明されているものを除く)

上記のレポートから、免疫反応を抑制=白血球があまり出ない、とすると、この傾向がなりたたない。

つまり、悪さをしている割には白血球が出ないため、あまり悪さをしているようには見えない、のである。


しかも、この菌は常在菌でもあり、抗生剤への高度耐性がつきやすく、培養難で毒性も強くはない。


なので、鏡検では菌がいるが培養が陰性で、白血球もあまり多くなく、抗生剤もなかなか効かないが鈍い痛みが続くという、"実は細菌性"慢性前立腺炎の原因菌としての条件が揃っているように思います。


しかも、検知されても「いや、常在菌だし、白血球少ないし」という常識に勝たないと病原菌として認定されない。


世界で研究が進んでいるのは本当に凄いし、ありがたいこと。


でも、これは少し常識を覆す部分があるため、その点はなかなか病原性確定までは時間がかかるかもしれない。