夫がついに退職した。
正式には今月末まで籍はあるが、今日が最終出社日で、今夜はこのご時世にも関わらず、盛大な送別会を開いてもらったそうだ。
夫が退職するという節目の日。
妻としては靴を磨いたり、張り切った朝食作って送り出したかったし、「お疲れさま」と帰宅を迎えたかったけど、どちらも叶わなかった。
なぜなら夫が自宅にいないから
この退社に向けて出社する必要があるので、夫は先週から出張中だ。
仕方ないので、朝と夜、電話だけした。
様々な手続きや、連日送別会が続いており、「もう本当に面倒くさいんだよ。」を連発する夫。
とりあえず「立つ鳥跡を濁さず、だよ。最終日頑張ってね」とだけ伝える。
夜は22時前には夫から「今帰った。プレゼントまでもらった。」とラインが入ったから電話した。
最終日の送別会、こじんまりと数名でとお願いしたそうだけど、蓋を開けたら30名超えの大きな会になっていたそう。
まぁ26年勤めた会社だ。そうなるだろうなと思う。
朝からの出来事を一通り報告してくれた。
「退職した気分はどう?すっきりした?」
「まぁ、そうだね」
「4月からはいよいよ無職だね(何らかの仕事はすると思うけど、何するかよく分からないし、収入のアテがあるのかもよく分からないから、ちょっとイジるつもりで言った)」
「無職じゃないし。」
「でもとりあえず失業保険もらいながら生活するから世間的には無職でしょ」
「その失業保険さ、もらうの面倒くさいなぁと思って。」
「は?そんな。。。そこはちゃんともらっとこうよ!って言うかもらって?」
「いや、4月から新しい会社に入るから無理かも」
「へ?新しい会社?そんな話聞いてないけど。新しい会社に入る見込みがあるの?」
「そりゃそうでしょ。でなきゃ辞めないし。」
「。。。。。(じゃあ最初から言って欲しい。でももう慣れた。今さら何聞かされても驚かない。)」
「まぁでも分からん。最終条件面とか相談中だから。」
「。。。ふーん。まぁよく分からないので。いいようにしてください」
「うん。まぁなんとでもなるから。とりあえず生活の心配はないです。」
って言われても全く実感湧かんのだが!とりあえず
「そう。」でこの話は終わり。
来月から失業保険もらうか、再就職するのか、そんなことを退職日に話してる夫婦、かなりレアだろうな
ところで、夫の退職に際して、私からも何か記念になるものを贈りたいなぁと考えていた。
専業主婦なので自分の収入がないのだけど、勤めていた時に自社株を少しだけ買っていて、少し前に売却したら60万円ほどになった。この株価上昇の中、10年以上保有して、売却益はほとんどなかったのだけど。損しなかっただけマシか
で、なんともタイムリーに少し前に夫の腕時計のバンド部分の金具が取れてしまい修理を頼まれていた。が修理するのに1万5千円かかると言われ、海外でたしか3万円ほどで買ったものだったし、結構長くつかっていたので、買い換えた方がいい気がするし、それならちょうどいいから腕時計をプレゼントしよう、と思いついた。
何百万もするような高級時計は無理だけど、60万円でもそこそこちゃんとした時計が買えるはず。とにかく物欲がない夫だけど、1本ぐらいいい時計を持っていてほしい。
気持ち的には勝手に買ってプレゼントしたいけど、どうせなら本当に気に入ったものをプレゼントしたい。
で、夫にその案を話たのだけど、、、、
「絶対いらない。全く意味ない。時計なんて別につけなくてもいいし。とにかくいらない!絶対やめて。」
めちゃくちゃ大反対された
しかも数日後、壊れたバンドの金具をクリップの針金部分を使って自分で繋ぎ、直してしまった
「ほらみて!すごいでしょ?」とめっちゃ得意気に自慢してくる
まぁいいや。もうちょっと考えよう。新しく仕事が始まったらまた必要なものが出てくるかもしれないし。