10月から始めた中国語映像翻訳の基礎授業、全10回が終了した。
最終回は課題の範囲も今までで一番長かったし、先生からも「最後の授業なので、これまで習ったことを出し切るつもりで頑張って課題に取り組んで下さい」と言われたこともあり、肩にガッツリ力が入ってしまった。
子供を寝かしつけてからの夜時間だけじゃ時間が足りなくて、昼間もちょこちょこパソコンを出してきて、家事の合間にあーでもないこーでもないと試行錯誤。
提出期限ギリギリでなんとか出した。
今できる事はやり切ったぞと思いながら臨んだ最終授業だったが、結果が散々だった
翻訳に集中するあまり、字幕の基本ルールがコロっと抜け落ち、常用漢字以外を使用したり、外国語のセリフは〈〉でくくるとか、場外のセリフは斜体だとか、もちろん分かっているのに、それらがごそっと抜けてしまった。痛恨のミス
翻訳の出来以前の問題だ。
最後の授業で指摘されるようなことじゃない所で躓きまくってしまった
先生も「あらあらあら、すっかり抜けてしまってますよ」と呆れられていた
唯一の救いは、2箇所ほど「ここはいい訳ですね。」と言ってもらえたことか。
先生が「いい字幕と言うのは、セリフのニュアンス汲み取って、そのニュアンスがきちんと伝わるような訳をつけること。ニュアンスが大事なんです」おっしゃっていた。
その事はこの10回の講座を通してようやく分かるようになった気がするが、それができるようになるには自分の中国語のレベルも日本語の語彙力もまだまだ足りないと痛感した。
目指す道の果てしなさを突きつけられた半年だった。
4月からはもちろん応用講座(同じく半年間)を受ける予定だけど、ついていけるのか、全く自信がない。次の課題は時代劇らしい。現代劇にはない言葉も多いし全く自信がないけれど、中国のドラマや映画では避けては通れない分野だ。
この応用講座を終了すれば翻訳会社のトライアル試験を受けたりする人もいるらしい。
授業後の雑談で先生が翻訳会社やテレビ局により細かな要求は色々なので、そこはクライアントに合わせるしかないとか、実際に仕事をする時のアドバイスも話てくれるのだけど、そもそもそんな場面にでくわせるようになるのか、その自信がなく、
「仕事にできるようなレベルになれそうにない。」とこぼしたら
「まだ始めて半年でしょ?できるわけないですよ。次の応用講座は毎回課題が変わるので何度も続けて取ってる人もいますし、とにかくたくさん実践すること。これしかないです。」
と言われた。
そっか、まだ半年はできなくて当然なのかと、おかしな安堵を感じる。
先のことを考えても仕方ないな。できるかできないかなんて誰にも分からない。
実力不足は痛いくらい分かったし、勉強を続けてもそれが実際に身につくのか全く分からないけど、それでも、どうしても、やってみたいのだから頑張るしかない。
とりあえず石の上にも3年の気持ちで、4月からの応用講座も頑張ろう