前回の授業と参加した翻訳大会の結果の備忘録。
まず分かっていたけど、翻訳大会の結果は箸にも棒にもかからなかった。
優勝された方の字幕をみたら納得だ。
訳もすばらしかったけど、スポッティング(ハコ切り)もとても上手。
スポッティングとは字幕のINとOUTを決めて、字幕1枚の範囲を決める作業。
もちろん基本は役者のセリフに合わせ、役者が喋り始めがINで喋り終わりがアウトなのだけど、字幕は1秒4文字ルールに則り、1枚の字幕に1行14文字、2行までしか表示できない。
長いセリフやカット変わりがある場合は、スポッティングも切り替えが必要で、これがなかなか奥深い。
授業では最初の5回までは先生がスポッティングしてくれたものを訳すだけだったけど、6回以降はこのスポッティングの作業も自分でしている。
が、なかなか上手くいかず、先生から指摘されることが多い。今回もそうだった。
自分では細かく区切った方がいいと思い2枚に分けた箇所は「後ろのセリフと纏めて2行にして1枚にした方がいい」と言われ、1枚に纏めたセリフは、「ここは2枚に分けた方が迫力が出るでしょう」と言った具合に訂正されることが多々あった。
例えば、私が1枚にまとめてしまったセリフ
『報告もなく勝手なことをして
どう責任をとるつもりだ』
役者は「〜勝手なことをして」までは冷静に喋っていて、「どう〜つもりだ」の部分は声を荒げる。
確かに、前後で分けた方が、最後の怒鳴る感じと字幕が一致して効果的だ。
訂正されたら、なるほどな、と思うのだけど、自分で気づくにはまだまだ。。。
まだまだまだまだ、道は遠い。。。。