ひざ側9度UPの福音 ~新型座席と骨盤・姿勢の意外な?関係~ | ボディーセラピー元町りんごのブログ

ボディーセラピー元町りんごのブログ

ブログの説明を入力します。



ネットや新聞・テレビのニュースなどで目にした方も多いかと思いますが、電車の中で足を前に投げ出す迷惑な行為への
対策として、「ゆりかもめ」が採用した新型の座席シートが話題になっています。

『電車内の足投げ出し、新型座席で解決 苦情なくなる』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000010-asahi-soci

座る面をひざ側に9度上向くようにしたことで、座った人が自然にかかとを引く姿勢になり、狭い車内でも乗客がスムーズに
移動できるための工夫だったといいます。

結果的に
新型車両の乗客からはこういったマナー違反をする乗客に対しての苦情がないそうで、担当者は「座席の機能の工夫
でマナーの改善につながり、ありがたい」と話しているといいます。

リンク先の写真を見ると、9度の高さは意外と目に見えてわかりますね。ゆりかもめにはわざわざ乗りにいかないと
座り心地を確認できませんが、いつか体感してみたいです。

ところで、この座席前面UPの試みは「かかとをひいてひざ下を投げ出さない」というだけでなく、骨盤、股関節、足の位置を
「腰痛を起こしにくく、正しい姿勢に導く」すばらしい工夫でもあると私は思います。

電車で足を投げ出す姿勢、いわゆるふんぞり返った姿勢では、骨盤の位置は後ろに傾きます。

また
オフィスで長時間座って仕事をされるとき、パソコンを長時間使用するとき、ほとんどの方は上半身前かがみになって
いわゆる「浅く腰掛ける」姿勢になっていますが、この体勢でいると、脚の重さが前側(太ももの前側)から腰や背中を
引っ張るような格好になり、腰への負担がかかります。この時、股関節と膝の位置関係は下に傾斜が強い「下り坂」状態。
そしてこれは電車内とは逆に骨盤が前に傾きすぎた状態です。

でも座席の前側があらかじめ高くなっていると、膝と股関節の位置は「平行」に近くなり、腰を前後からひっぱったりせず
腰回りの前後左右どこにも余計な力がかからない状態で、自然な形で「骨盤を立て続ける」ことができます。

元町りんごでも腰の反り方が強く、浅く腰掛けている方には、よく「ひざ側の太ももの下に薄いクッションを敷いてみて」
といって試していただきますが、試した方は口をそろえて「座りやすい!」「明日からやってみる!」とおっしゃいます。

こういう前側に角度のついた椅子があれば、クッションをわざわざ入れなくても楽な姿勢がキープできるのになーと、
ニュースを目にして思いました。

ところで、今年の春ごろから走っている横浜線の新型車両も、座席の前側がやや高くなっているような気がするのですが
実際のところはどうなのでしょう?

まぁとりあえず旧型のようなベコっと沈んでしまう哀しいシートでなくなっただけバンザイものですけれどね(^_^;

座り方のことを詳しくお聞きになりたい方は、どんどんりんごに質問してくださいね
(^_^)b