猛暑のなかに向日葵(ひまわり)を見つけると、爽やかな清涼感が感じられます。
夏の花の代表格ですね。


向日葵の花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」



盲、ろうの単一障がいの子どもたちは戦前から学校教育の対象とされていましたが、障がいのあるほとんどの子どもたちは1979年の養護学校義務化まで教育の対象外とされていました(就学免除、就学猶予)。

養護学校義務化には賛否がいろいろありましたが、見捨てられていた多くの障がいのある子どもたちが教育の対象として認められた意義は画期的な側面が確かにあったと思います。


しかしながら、当時の文部省、都道府県、市町村は決定的な過ちを行いました。

・養護学校設置を急ぐあまり、街の郊外どころか 山の中や海岸縁、田畑のど真ん中など、街から遠く離れた場所に設置し、寄宿舎を併設し障がいのある子どもたちを収容しました。
・既に地域の小中学校に通っていた障がいのある子どもたちを養護学校へ転校さたり、特殊学級へ措置替えしました。


地域や地域の子どもから隔絶した学校にしてしまったのです。




明日のために・その44 「特別支援学校の立地場所を街中にすべし!」




京都府に与謝の海支援学校という学校があります。
1970年代から教育内容が高く評価され「与謝の海詣」と言われるくらいに全国の障がいのある子どもの教育に関わる教員たちが与謝の海支援学校に集まり教育実践を学んでいます。

しかし・・この与謝の海支援学校は、街から遠く離れた海岸縁の高台にあり、寄宿舎が設置されています。またスクールバスが運行され広い学区から子どもたちを乗せてきます。


子どもたちが学ぶ場として、地域と隔絶した場にあり寄宿舎とスクールバスで遠くから通う学校は、はたして適切な教育環境と言えるのでしょうか?
東京など大都市部を除くと、全国各地の特別支援学校の多くはこのような隔離的な教育環境です。

「共生」という言葉が定着してずいぶんと経ちますが、いまだに街から離れた、寄宿舎に入った、遠くからスクールバスで通う隔離的な教育が全国の特別支援学校で行われているのは もはや許されないのではないでしょうか。法で定めた学校制度として行われているのは問題です。


特別支援学校でしか学べないことや特別支援学校でしか配慮できないこともあります。特別支援学校だからこそ安心して学べることもあります。

だかこそ、特別支援学校は、街中に造り 地域理解をはかり、地域に開放するべきではないでしょうか。


障がい者も地域で共に生ける社会が本来ではないでしょうか。