昨シーズン、リーガ・エスパニョーラでアトレティコ・マドリードが優勝した。FCバルセロナ、レアル・マドリード以外のチームが優勝したのは10年ぶりになる。

そのアトレティコ・マドリードの監督、ディエゴ・シメオネの本を読んでみた。モウリーニョやグアルディオラと言った監督の本も過去には読んだことがあるが、この手の本は久しぶりに読む。

序章に書いてあった、「クレイジーと呼ばれても私は心の底から生きていたい」という言葉は、シメオネらしい。選手時代と変わらず、熱い人柄が伺える。


サッカーでは、出場機会の少ない選手がプレー機会を求めて下位チームに移籍をするというのはよくあることだ。それについての考え方が、心に突き刺さる。

選手というのは自分を重要な存在だと感じたいものだし、プレーをしたいものだ。

しかし、レベルの劣るクラブへ行けばプレー機会は増えるだろうが、その分タイトルを獲るのは苦労する。

選手は自分とレベルが同じか上のチームメイトと激しく競う用意ができていなければならない。

これに我慢できず、レベルの劣ったチームへ行き、自分よりも劣った者たちと快適に競うことを望む。それは、簡単なことだ。

難しいのは、先発メンバーに入るために最大限の努力を要求される者たちと競い続けることだ。

なんとなく今の自分が簡単な方を選んでいる気がして、考えさせられる。


以下の言葉もシメオネらしいと思った。

できると信じること、諦めないこと、粘り強くあること、結末がどうなるかを考えず自分のやっていることを信じること。

何かを求めて戦えば、物事はより良い方向へ行く。
流れに任せ、自分自身を放置するなら悪い結果になりやすい。


シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる/ソル・メディア

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