最新のWSJT-X[ V1.9.1 ]でのこと。
ベーカー島のDXペディションがいま、実施されている。
FT-8はDXペディションモードで交信することになっている。
このモードは、プログラムの専用設定のほかにCATという無線機毎に設定する項目がある。
これが一番ネックじゃないかな?って思う。
私はアイコムの無線機を使っていて、数年前にリグのコントロールがやってみたい!自分でプログラムを組んで動かしたい!っていう願望で、このシステムに必要な物はすべて所持していたので、すぐに設定ができた。
ここから問題が発生!
スプリットモードを使うらしいのだけど、無線機がスプリットモードになったり、ならなかったりするのです。
また、動作をチェックしていたら、送信周波数が異常に低くなったりするのです。
これは毎回ではなく、なったりならなかったり不安定なのです。
今日も交信し、コールバックがあり、PCを見ていたら送信しているのに相手からRR73が来ません。
あれ、おかしいな!って周波数を見たら、1kHz下に周波数を変更して送信しているじゃないですか!(送信周波数=受信周波数-500Hzであったかもしれないが、どっちにしてもダメは変わらず!)
受信周波数でFOXが送信しているのだから、同じ周波数でなければ
アウトでしょ?
そのときPC上ではFOXの受信周波数で送信しています!
おいおいおいおい!!!
これはないだろう!FOXが3回送信した時に気が付いたので、とりあえず無線機はスプリットがOFFだったのでONにして、2つの周波数を同じに設定したら、無線機の送信周波数はFOX受信周波数と同じ周波数のままで、FOXの周波数から300Hz上で送信し、FOXからRR73が来ました。
ひぃー!あぶねー!
このとき、WSJT-Xのスプリット設定はFake It。
RIGに設定すると送信周波数が500~600Hz上に勝手に変更されたりするのでフェイクに設定していました。(追記参照)
動作的にはRIGでスプリットがONになり、FakeでOFFのまま?っぽい。
RIGでは、スプリットは周波数を変更しないとONしません。
モニターを停止するとスプリットはOFFになりますが、
送信するとONになります。
Fakeでは、モニターをONにするとプログラム上ではスプリット表示になるけど無線機はスプリットになりません。
スプリット設定にになっても周波数は変更されない様子なので、両方の周波数を確認する必要があります。
そうしないととんでもない周波数で送信してしまいます。
RIG設定で、無線機のスプリットがONのとき、周波数を確認したら
周波数はしっかり変更されていました。
DXペディションモードで送信しない局が多くて困っているみたいだけど、この無線機の異常な動作も問題じゃないのかな?って思います。
ほぼ、プログラムにお任せで交信ですし、そのプログラムが異常ではどうにもダメですよね。
FOXとの交信時、無線機の周波数に注意かな?
もうスプリットだろうがなかろうが、周波数が変な値に設定されるので、要注意だろうと思います。
ただ、これがすべての無線機で発生しているのかは不明。
たまたま、私のアイコム製無線機だけが不安定なのかもしれません。
追記
無線機にダミーを付けて送信を確認しました。
WSJT-XのTX設定値が1000~1500未満のとき、
送信周波数=受信周波数-500Hz
TX設定値が1500~2000未満のとき、
送信周波数=受信周波数
TXが2000以上の時、
送信周波数=受信周波数+500Hz
RIG設定では、モニターをオフにすると無線機のスプリットはオフになる。
モニター再開してもスプリットはオフのまま。
送信を開始するとスプリットはオンになる。
Fake It設定では、
WSJT-X上では(S)スプリット状態を示すけども無線機のスプリットはオフのまま。
モニターオンオフ、送信してもオフのまま。
Fake It設定で、無線機のスプリットをオンにすると、
上記の送信周波数が-500Hzしたり+500Hzしたりすることは無くなる。
以上の結果から、
Fake It設定で、無線機のスプリットを手動でオンして運用した方が無難なのかもしれない。
このとき、送信周波数をしっかり設定する必要がある。
またはWSJT-XのTX設定を1500~2000未満にする事です。
FOXとのレポート交換時も無線機の周波数に注意すべきと思います。
こんな事で、間違った設定しているだの、古いプログラムを使っているだの言われちゃあ凄いショックですよね。
現状の交信ミスはHOUNDのせいにされていますからね!
プログラムのバグかはわからないけど、もう一度プログラムのバグチェックをすべてやり直した方が良いと思いますね。