気になっていた映画「デビルズ・ダブル」観にいってきました!

イラクに君臨した独裁者サダム・フセインの悪名高き息子、ウダイ・フセイン。
その影武者になることを引き受けた男、ラティフ・ヤヒアの手記に基づいた、ノンフィクション映画です。

R18指定です。

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サダム・フセインについては、遠い歴史上のことではなく、私達の記憶に新しい。

”生まれた時に殺しておけばよかった”と、サダム・フセインに言われるほどの狂気のプリンセス・ウダイ。

酒とドラッグ。
女に、暴力。

街では気の向くままに無理やりきれいな女性を誘拐し、気にくわなければ殺し、残虐なことをやりたい放題。
誰も彼もが言いなり状態。

正しくハーレム。

中でも女癖の酷さ。
酷すぎるというレベルを超越してます。



遠い昔の出来事ではなく、同じ時代で、こんな人物が存在していたことにぞっとしました。


顔がたまたま似ていたからというだけで、影武者として生きる道しか選ばざるおえないラティフ。

イラクという国、独裁政権下の中で生きる国民に同情せずにはいられない非情さです。


ウダイとラティフをひとり二役で演じた、ドミニク・クーパーの演技素晴らしかったです!
全く別人に見える二役ぶりが凄い!

その上、劇中では、ラティフがウダイと思わせなくてはいけないシーンがたくさんある中、
似ているのに別人であるという微妙な差まで見事に演じていました。

実話ということだけあって、かなり興味深い映画でした。

この映画はウダイ・フセインにまつわる映画で、サダム・フセインにスポットは当たっていませんが、
この映画をきっかけに、サダム・フセインという人物に興味を持ちました。

彼は、ブッシュが嫌いなだけで、実はアメリカ人には親近感を持っていて、クリントンやレーガンには尊敬の念を示していたこと
魅力的で、カリスマ性があり、上品で、ユーモア豊かな人物だったとアメリカ人による手記にも残っていたりする。

21世紀最大の極悪人として称されるフセインの本当の顔、色々読んだり見たりしたいと思います。


ちなみに、この映画はベルギー映画だそうです。

政治的に中立に描かれているということでしょうね。