監督とコーチは
ホイッスルが鳴った後、無防備になったQBに背後から襲いかかる
そんなプレーの指示はしていない。
改善されるべきは、あの反則プレーにいたった指導法と、不足していたコミュニケーションだ。

第三者委員会、関東学連と立て続けに報告書と会見があり処分が決まった。
だけど、報告書の最後まではいきたいと思っている。

よかったら、お付き合いください。
今の段階でも改善策にも言いたいことはいっぱいあるので、流れとして良いときがあれば触れます。
処分が決まっても、やっぱり指示はなかったと思っています。
それは日大を庇ってのことではありません。

監督に物申せない状態の原因の一つが大学での役職からのものであったなら兼務は良くなかったとも思うし、その改善は良いものだと思う。
OB理事の恫喝は、ほんとのことならこれこそ懲戒解雇モノだ。
理事長に関しては、わたしは長年の文春愛読者なので今度こそ何か言えばいいと思っているが、アメフト問題とは切り離して紛糾されたらいいと思っている。
アメフトのことが好きでもない理事長が関連づけられて「アメフト問題の」と付いて何か言われているのは気分が悪い。

それに、一番は指導法に焦点が当たってアメフトだけでなくスポーツ全般の未来が良くなってほしいと思っている。
我が子を含めた子ども達のためにも!

では、また繰り返しのような内容になるけど、みていきましょう。


(4) B監督はA選手に「やらなきゃ意味ないよ。」と言ったのか?
B監督は、規律委員会のヒアリングでも記者会見でも一貫して「私からの指示は
一切ない。」と供述し、この「やらなきゃ意味ないよ。」発言については記者会見で、
「確かに(Aが)来たが、彼が何を言っているのか正直わからなかった。近くとい
うか 3 メートルか 5 メートルのところまで来て帰って行ったのは記憶している。
そのときの会話はなかった。」などと、不自然極まりない供述をしている。
会見では「何を言っているのかわからなかった」と言っている。
距離や環境から考えると不自然ではない。
なぜヒアリングでちゃんと聞いていないのだろう?
試合メンバーから外された選手が、やはり自分を試合に出してほしいと監督に
直訴するとき、監督が聞いておらず返事ももらっていないのに、そのまま帰って行
くであろうか。そのようなことは、我々の経験則に照らしてあり得ない。
「ズカズカきたら出したい」と監督は会見で言っていた。
そしてアッサリ出してしまう。
経験則からありえないかもしれない。
だけど、
同じ会見でDLくんの会見に指導者として同席しなかったのは何故か?との質問に
「出てくれと言われれば出たのだけど、お誘いがなかった」と答えたとき、
はぁ!?と思いながらも、あぁ〜そういう人なんやと、なんか納得した。
ここに如
実に現れているように、本件に関するB氏の発言は、自身の関与に関連するものに
ついては、およそ全てについて信用性がないと規律委員会は判断する。

これは明らかに乱暴。

また、これはA選手による説明との不一致ではないが、最初の反則行為の後、なぜす
ぐに日大の監督・コーチはA選手をサイドラインに下げなかったのか、も疑問点であり、
日大側の主張の真偽を検討するにあたり重要なポイントである。

この点につき、B監督は、規律委員会のヒアリングでも記者会見でも、ボールを見て
しまってA選手のことは見ていなかったと供述している。規律委員会に対しては、丁度
あのプレーのときにインカム(=ヘッドホン)を落としてしまい、2 回目の反則も含め
て見ていないし、コーチらがAの反則について指摘していた声も聞くことができなか

った、とまで付け加えた。ところが、B監督がパスの行方を追うことなく、視線をA選
手の方に向けてその動きを追っていたことは、映像で確認できる。
確認できるような映像はない。
また、映像では、B
監督が落としたインカムを拾うような動作は認められない。
インカムを落としたタイミングはハッキリしないのではないか?
ハッキリしていたら記載するだろうし、監督もバレバレの嘘はつかないのではないかと思う。
これらの事実(映像で確認
できる事実)から、規律委員会は、A選手の最初の反則行為を見ていなかったとするB
氏の供述は虚偽である(B監督はA選手の最初の反則行為を見ていた。)と判断する。

では、なぜB監督は、あるいは他のディフェンスコーチたちは、最初の反則行為のあ
とA選手をサイドラインに下げなかったのか。それは、B監督が「反則でもいいんだ
試合後の囲み取材でこのときの自身の心理をこのように語っている(第 3 の 1B(10)参照)
。」
「反則だっていいから、もっとやってみな。という趣旨のことを選手に容認してい
たからにほかならない。B監督が、自身の記者会見で言っていたように、常に「ルール
の範囲内で」という指導を徹底していたのだとしたら「監督の言うことは絶対」なの
だから、コーチ陣はすぐにA選手をサイドラインに下げたことであろう。
囲み取材でこんなことを喋っていることこそ、指示をしていないからだと、わたしは思う。
反則という言葉の前に「たとえ」と付くのは当たり前ではないのか?
荒っぽいプレーが多いとも言われるチームであっても、フェアプレー賞を獲った監督の言葉であることも事実だ。