「手紙として送られてきたメロンの迷路をさまよいながらふたたび出会う/平岡直子」『みじかい髪も長い髪も炎』。ときどきふっと、悲しいだった、と思ってる日があって、あこれは平岡さんがうんだかなしみかただよなと思う。かなしみをハックしてくるひとがいる。詩ってそういうものかもともおもう。

「三越のライオン見つけられなくて悲しいだった 悲しいだった/平岡直子」『みじかい髪も長い髪も炎』。ながしたなみだをほんとうにじぶんのものにするためにはいつまでながいきすればいいのかなともおもう。わたしのなかの、悲しいだった、をみつけられたら、そのひ、にながすともおもう。この星の。