「松の花かくれてきみとくらす夢/渡邊白泉」。白泉を読んでいるとひとの生の武装解除というものを考える。「菊の香やめがねはづして睡るとき」。かくれて、眼鏡も外して、私のふだんを解除してゆく。私の規制緩和をおしすすめる。愛にむけて銀河も解除する。「銀河より舞ひ下りて言へ尚愛すと」