俳句と幸せってどういう関係にあるのかなあと時々思う。「群に入る目高素早く幸福に/金子兜太」。さっとしてすっとしたメダカみたいな幸せを俳句はとらえる。「ヒヤシンスしあわせがどうしても要る/福田若之」。それ以外要らないというときのしあわせを俳句がとらえる。ないんだが、求めるときの。