「妖精を突き刺している爪楊枝/小池正博」。川柳って、ギレルモ・デル・トロ監督の映画のふんいきにも近いよね、と思うことがある。幻想的なのに、痛い。ファンタジーなのに痛覚がある。きもちいいや痛いのどちらかに逃げ込むんではなくて、そのどっちをも含む。マスク姿の白雪姫に私は話し掛ける。