『神様』の「私」は自分のことをほとんど語らないけれど「だめなのは、自分も同じだった」と突然自分のだめさ加減を語ったりもする。「私」は愛の近場で、思いがけない暴力に出会い、もう一度自分をかえりみる。不可解な異性との愛と暴力とふりかえりの物語と言うこともできる。愛の近所でそれは起こる。