川上弘美『神様』。最近読み直して、どうして私は好きだった熊にきちんとした手紙を書けなかったんだろうと思った。こんなに色んな出会いに言葉を費やした物語は、きちんと書けずに出す事もできなかった手紙で終わる。私は泣いて書いて眠る。そのことをずっと覚えたまま眠る。ことばじゃなかったこと。