平岡直子さんの短歌連作「椅子は夜がくると顔つきを変える」『率』10。「痛いのがほんとにいやな人なんていないと思う 銀紙の星」。痛い、って何だろう。共有できない痛み。思う痛み。ほんとの痛み。いやな痛み。銀紙のストレートな痛み。でも人間の痛みから離れた空の星。それでも離れない私の痛み。