野間幸恵さんの新句集『ON THE TABLE』。「先ず形式があり、見果てぬ言葉の光沢を目指すための韻律を書きたい」と書いている。「派手にする蜘蛛飼うことと5時のこと」。形式の最優先は、言葉を意味によって区分けしなくてもすむこと、ことばの階層をとっぱらうこと、ことばの民主化につながる
野間句集を読んでいると、最終的に、たとえば、公園で風が吹いて小枝がなんぼんか落ちて/_=」のようなカタチをたまたまなしたときに、それを誰も知らなくても、その線の連なる集まるかたちを一つの〈句〉の形としてとらえてもいいのではないか。そんなきがしてくる。句は、めとことばの境を溶かす