「牛と牛似のわたしと葉桜の世界/佐藤文香」『句集 君に目があり見開かれ』。「また美術館行かうまた蝶と蝶」の句もそうだが語り手は「牛と牛似のわたし」「蝶と蝶」の間に独自の境界を感じている。ことばで拾えなかった境界、め、がひろってしまった境界を。「星がある 見てきた景色とは別に」の別