きゅういちさんの句集『ほぼむほん』。きゅういちさんの川柳は画数の多い漢字がまるでことばを傷つけるかのように過剰に使われるのが特徴で「電飾の城に素泊まりしたおはぎ」もおはぎの無傷な漢字を電飾/城/素という漢字がことばのナイフのように傷つけてゆく。ところでことばは自傷するだろうか?