八上桐子さんの『hibi』。八上さんの句ではたびたび〈意味〉が生まれてしまう瞬間が描かれる。「島を離れて島のかたちが見えてくる」「噴水に虹 赤ちゃんの名が決まる」そしてまた同時に〈意味〉を手放す瞬間も描かれる。「えんぴつを離す 舟がきましたね」うまれるとことうまれないとこを描く。