アメブロから
アメブロTシャツをもらったことがあって、
それを泊まっていたゆうじんに着せたことがありました。
アメブロTシャツをきて、
コンビニをうろうろしているゆうじんをみて、
おもしろいなあ、
これをわたしの東京八景のひとつにしようとおもったことがありました。
深夜深更のサイケデリックなみどりいろの東京八景。

たしかなわたしの東京八景もあって、
院試に落ちた嵐の日に
東京タワーまで
そのままあるいていったら、
大雨のなか、
東京タワーのこども広場に
中年男性と若い女性が
ひとつの傘をさして、たたきつける雨の中、ぼんやり、たっていたことです。
それもまた、わたしの東京八景のひとつです。雷が、びしびしと、鳴っていた、きいろい、わたしの東京八景。

東京八景。
ぱっとうかんだわたしの東京の風景。
渋谷のホームで、
火花がはぜるように、離した、手。
まるで滝からおちるように手がくるくるとひといきれのする雑踏のなかに、すいこまれてゆくのを、わたしは、みました。
東京にきたら、おもえば、手、ばかりでした。わたしは、手をひろいあつめるように、東京で生きてきました。
手が、わたしの、風景でした。
にぎり、にぎりかえしたわたしの東京八景。あと、五つは、まだ、てのひらのなかに。