いつだって最終回
あなたは忘れなさい。代わりにわたしが忘れないでいてあげるから
ぐしやぐしやに
ぬかるんでゐる
歩るきにくくつて
仕様がない
けれど ふと
子供のときのことを
考へて うれしかつた
八木重吉「ぬかるみ路」