ラスコーリニコフ

にとってもまた、

ある対象を

考えるということは、

その対象に

呼びかけるということに

他ならない。


彼は

現象について

考えるのではなく、

現象と語り合うのである。


  バフチン『ドストエフスキーの詩学』