サクラ大戦歌謡ショー五周年記念は、
泉鏡花の『海神別荘』だ。

こないだ学術書を読んでいたら
文学の文学性とは、
テクストからテクストに還るそのテクスト性にある
とする記述があったが、
テクストははたしてテクストをめぐって
テクストに返り咲くことができるだろうか。

ありとあるメディアと文学は結託し、
折半し、流通しながら、
みずからを解体しては、織り上げていく。

みんな、ひとつになって!!
と、サクラがいったときに
会場から大きな声で、ひとり、
ハイッ!!
と元気よく返事をしている大きなおともだちがいるが
大きなおともだちと墓の下の鏡花まで
どれくらいの距離があるのだろう。
そして、その距離の按配にこそ
文学性、が賭けられているのでは
ないだろうか。


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