近代文学における、おぞましき他者として立ちはだかる、
言語ゲームのできないキッツイ女シリーズ第1弾。2弾は、「三四郎」だ。
「浮雲」の内海文三は、
ネットの「自部屋」に棲息する
ニートスズキのように、
二階の自部屋にひきこもり、
いびつな「自我」を発酵する。
自宅警備員というニートをもって
近代文学史の「わたくし」は、はじまるのだ。
ちなみに「浮雲」は未完だ
(一応、「それから」のニート王子代助のように
発狂めいた結末の構想はあるんだけど)。
ニートの顛末がどのように解釈されてきたかという
ニートの政治学(ポリティクス)も重要。
まあ、文学史って、
「ニートによる、ニートのご大層な言い訳の歴史」でもあるんだよね。
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