最近ハマっているものは? ブログネタ:むしろ、じぶんをナンシー関にハメて往け、そして俺に言え 参加中


彼女いない歴=年齢・26歳の彼女できるまで日記

人生において、

一番大切なことは自己を発見することである。

そのためには、時には

一人きりで静かに考える時間が必要だ。



温水洋一さん本人から

抗議の電話がきている。

最終回の50人目は、

やはりナンシー関にした。


わたしはナンシー関の本を

感想文の模範にしたらいいんじゃないかと

ときどき思うことがある。

いや、別にブログの模範でもいんだが。

エスプリやウィットもあるし、

洞察力もあるし、文体もテンポがいい。

ナンシーの模倣をすることで

日本の感想文レベル

というか文章レベルは間違いなくあがる。

ナンシー小関は、

ナンシーの本質は消しゴム版画にあると

思ったようだが、

ナンシーの本質があるとしたら、

やはりそれは、ナンシーのエクリチュールに

あったのだろうと思う。


で、思ったんだが、

ナンシー関がどうしても

いってはいけないマジックワードがあった。


「おもしろい/おもしろくない」

「好き/嫌い」


まあ、基本的にだれもがいおうとする

このマジックワードを

ナンシーはたぶん封印していた。

この4つのことばっていうのは

実は何かをいっているようでいて

何もいえていないに等しい。

これは何かを「いう」というよりは

「行為」にあたることばなのである。

そのタレントが「おもしろい」ことを

世界に位置づけるんではなくて、

「そのタレントが好きな自分」を世界に位置づけるのだ。

だから、このことばをいってるときは

たいてい「自分の話をしたい」場合がおおい。

だから、本でも映画でもなんでも

好きとかおもしろいとかの感想をきいて、

まあ、感想じゃないなと思うのは、

そのひとが「行為」をしているだけにすぎないからなのだ。

たぶん、コラムニストとは、

おもしろい・好きなどをいわないで

距離をとり、みんなのことばとはズレたことばで

語るのをむねとするもの

なんだろうと思う。

ナンシーは、たぶんそんな境地にいた。

事物の感想がうまくいえてないな

と思う人は、

とりあえずナンシー関を読んでみてほしい。

「感想」をいうって

こういうことなんだろうなと思う。

ファン心理におちいることもなく

マニアックな視線からも距離をとり、

そのはざかいを往く。

コラムニストとは、そういうひとのことをいうのだし、

そういう道をきわめたところに

ナンシー関というひとりの女性がいた。