好きな深夜番組は? ブログネタ:深夜のおもしろかった「はねトび」を思い出して 参加中


彼女いない歴=年齢・26歳の彼女できるまで日記
あ、ちょっとええかな?
今日ちょっとパーティー行かなあかんねん
「ダウンタウンのごっつええ感じ」と「はねるのトびら」って
ちょうど正反対の位置づけが
ほんとうにきれいに図式化することができる。

ごっつええ:非日常の日常
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はねトび :日常の非日常

「ごっつええ」の、たとえばトカゲのおっさんのコントは
トカゲのおっさんの日常を描いたものだった。
ミスターベーターやみすずちゃん、ゴレンジャイなんかも
そうなんだが、ごっつええ感じって
「シュールなキャラクター」が「日常」に侵入してきたときの
「悲哀」を描いたものが多かった。
松本が、シュールなお笑いというのは
とてもよくわかる気がするし、「大日本人」も
まったくその延長線上にあったということができる。
シュールっていうのは、
たとえば美術館のまんなかに便器がひとつあったりすることで
非日常が日常にしのび込んでくることなんである。
ごっつええ感じがやってたのは
90年代半ばだけれども、
ふりかえってみると
ちょうどオウム真理教が事件を起こしていた頃で
「非日常が日常に侵入」してきたような
そういう世相でもあった。
一方の「はねトび」は、
幸せのペンダント勧誘コントや、オタクコント、秋山森之進といった老衰コントなど
日常のなかの非日常が、テーマだった、
日常のなかの非日常は、
「不条理」とよばれているが、
おそらくそれらは、ふつうのじぶんたちと変わらないような人々が
親を殺し、子を殺し、友人を殺すような
そういう「日常の非日常」とリンクしていたのだと思う。
すごく乱暴な図式には違いないが、
文学や芸術だけでなく、
コントというものを時代の風を背負っている。
おそらく、文化の最先端にあるものは
文学や芸術ではなく、コントなのではないかと
深夜のラディカルだった頃のはねトびをみなおしながら
そんなことを思った。