ベケット『モロイ』 五つ星:★★★★★ 微分化され続け、 微少な砕片が漂う 物語の領野においては、 ついには積分化されえず、 <作品>という統一体は 夢の彼方へ先送りされる。 それでも、語りたいという メトニミカルな欲望とは何なのか。