ふりむけば寅さんがいた冬の街

 

俳句を作り始めて二年目の冬に出来たのがこの句です

これは想像で作ったのではなく、実際にあったことを俳句にしたのです

 

三十数年前の冬

池袋パルコ前の雑踏の中で何気なく後ろを振り向いたら、そこにトレンチコートを着た渥美清の顔があった

そして、その姿はあっという間に雑踏の中に消えていった

 

寅さんの私生活は謎だったと言われているが、私が見た寅さんの姿はその謎の一部だったようです

寅さんは旅先では逞しさと優しさがあるが、柴又に帰るとたちどころに子供のようになってしまう

やはり、寅さんの生い立ちがそうさせてしまったのだろう

故郷に帰りたいが、素直に故郷に溶け込めない寅さんだったと思う

 

私もそのようなところがある。

素直に故郷に溶け込めない自分を発見する

そうして自分のほんとうの故郷とはどこだろうと考えてしまう

 

 

 寅さんはハリウッド映画にも出た

真珠湾攻撃を題材にしたハリウッド映画

トラ・トラ・トラ

今気がついたが、これはシャレか?