永遠のゼロは架空の物語ですが、戦闘シーンは実際の状況を忠実に再現しています。また、主人公のパイロットのモデルとしては、坂井三郎、西沢弘義などが考えられています。アメリカ合衆国の国防総省と、スミソニアン博物館には、西沢の肖像が飾られています。

「西沢弘義」の画像検索結果笹井醇一 - Wikipedia

笹井醇一中尉

 

永遠の0』に登場する実在の凄腕パイロット4人。撃墜王の名を轟かせた ...

 

西沢弘義

 

 

「坂井三郎」の画像検索結果

 

坂井三郎

 

 

 

そして、マジックヒューズの意味ですが、ネットにうまく説明してあったのを見つけました

米軍の対空砲火は
5インチ(約127ミリ)高角砲(空母の舷側にある連装砲塔)
40ミリ機関砲
20ミリ機関砲
の3種類です。

遠距離で撃つ5インチ高角砲の砲弾は、近接信管(映画で米空母乗員が「マジックヒューズ」と呼んでいるもの)を装備しておりました。レーダーと同じ原理で、砲弾から電波を出して、一定範囲に敵機が入ると自動的に炸裂し、その範囲内の敵機を撃墜する仕組みでした。
宮部機が海面スレスレを飛んでいるため、海面に電波が反射して、宮部機よりずっと手前で炸裂してしまう、ということです。
5インチ砲弾が海面スレスレで炸裂すれば高い水しぶきが上がります。これに突っ込めば宮部機は墜落してしまいますが、宮部は驚異的な操縦技術で水しぶきを避けながら米空母に迫りました。
他の方の回答で「米軍が、高角砲で低空を飛来する敵機を狙う際は、近接信管ではなく従来からある時限信管を使っていた」と書いておられますが、その場合、近接信管を使う場合と比べて命中率が遙かに下がってしまいます。仮に時限信管を使ったとすれば、高角砲で宮部機を阻止するのは難しかったでしょう。

宮部機が米空母に近づくと、射程の長い40ミリ機関砲、次いで20ミリ機関砲が撃ち出します。
これらは直線弾道で宮部機を狙い撃つ訳ですが、宮部は、空母に直進せず、常に機体を横に滑らせることで、機関砲弾の軸線を外し、被弾を回避していたという設定のようです。

そのようにして米空母に肉薄した所で、宮部機は主翼に被弾しました。しかし命中したのは20ミリ機関砲弾であったので被害が軽く、空母の直上に急上昇して、理想的な急降下で空母の飛行甲板に突入できた、という設定でしょう。

なお、宮部機が米軍の幾重もの迎撃をくぐり抜け、米空母への突入を果たしたという映画のストーリーは、米エセックス旧空母「タイコンデロガ」が、昭和20年1月21日に台湾沖で特攻機の命中を許し、100人あまりの死傷者を出す大被害を受けた史実を反映しているはずです。