皆さんこんにちは
立て続けにZX-10Rの「現車セッティング2.0」のご依頼をいただきました
正直、紹介しきれていないご依頼の方が多いですが...
たまたまZX-10Rが続いたため、こちらも記事としてご案内させていただきます
【現車セッティング】ZX-10R 2021 Akrapovicフルエギゾーストマフラー
前回は左側の現行ZX-10Rのセッティングをご紹介させていただきましたが、今回は右側のZX-10R(SE) 2019-2020のセッティングをご紹介いたします
オーナー様はモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)のフルコースでスポーツ走行を楽しまれているそうです
既に弊社でECUチューニング済みでしたが、サーキット走行がメインということもあり、ここはマフラー等に合わせてしっかりセッティングをということで、今回のご依頼に至りました
マフラーはUS YOSHIMURA レーシング・リンクパイプ+Alpha チタンサイレンサー
エアフィルターはBMC Racingエアフィルター
こちらのマフラーは純正O2センサー・ボス穴の他に、オプションの18mm用ボス穴が設けられているため、セッティング用途ではめちゃくちゃ助かります
今回は燃料マップの現車セッティングですので、こちらにワイドバンドO2センサーを設置して、空燃比を測定していきます。
車両をシャーシダイナモに載せました
ここから空燃比を測定していきたいと思います...
ちなみに、この車両はAIM製のかっちょいいメーターが装着されておりました
Power Modeはじめ、KTRCやKQS、KEBCなどのパラメーターも純正メーター同様に操作が可能とのことです。
シャーシダイナモ上ではKTRCをOFF(作動無)とすることから、何度かメーター操作を行いましたが、使いやすかったですよ
空燃比測定
最近のバイクは多くのフィードバック制御・補正や排ガス対策装置が働いているため、燃料噴射を取り扱うには、これら機能を理解した上で様々な工夫が必要になります。
※マフラーにワイドバンド空燃比計を取り付けただけでは、リアルな数値を拾うことは出来ません
独自のノウハウにより、各ETV開度、RPMにおける正確な空燃比が測定できる状態としたうえで、BOSCH製LSU4.9ワイドバンドO2センサーにて空燃比を測定した結果...
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した目標空燃比と比較した場合の評価
今回は新たなセッティングのため、
前回実施した「燃料マップ調整(MotoJPオリジナルマップ適用)」は一度純正に戻しました。
そのため、燃料噴射量が純正の状態で確認した結果、薄いが目立ちました...
この車両も低負荷軸と中回転域にその傾向がありますので、前回の現行ZX-10Rと同じような傾向ですね
やはり今どきのバイクという感じです
ただ、スロットル開度が全開軸(一番右側の列)のところは、以外にも純正の噴射量で殆どズレていないようでした
なので、ひょっとしたらピーク馬力は殆ど変わらないかもしれません...
様々なことを考慮して空燃比測定~調整...を繰り返した結果...
おおよそ適正に落ち着かせることが出来ました
比較するとこんな感じです。
ただ、BMCレーシングフィルター x レーシング・リンクパイプの影響か、低負荷軸は吸入空気流が不安定かつ不足しがちで、どうしても濃いと出てしまいます。
こればかりは、純正マフラー(排気デバイス有) x エアフィルターの方が低負荷軸は効率が良いので、当然ながら、街乗り、サーキット・ユースで使い道が分かれるところだと思います
なので、一概にエアフィルター、マフラー交換が良い?ということは無く、使い道によっては良いかもしれないし良くないかもしれない...ということを理解する必要があります。
今回の場合はサーキット・ユースなので、主に高負荷軸においては純正部品よりもパフォーマンス面で向上が見られると考えられますただし、しっかり燃料噴射量の調整(燃調)をした場合...ですね
結果
現車セッティング後(赤色): 177.7 [HP]
現車セッティング前(黄色): 176.7 [HP]
※後輪出力
全開軸はもともと空燃比が大きくズレていなかったため、ピーク馬力は微増にとどまりました。
しかし、低~中回転域はトルク向上が認められましたので、特にストップ&ゴーが多いもてぎ走行では恩恵が得られるのではないでしょうか
今回は2回目のチューニングですので、「⑤燃料マップ 調整(現車セッティング)」がメインとなります
無事セッティングが完了しました
オーナー様の感想をお聞きするのが楽しみです
「現車セッティング2.0」は従来の「現車セッティング」とは異なり、測定環境、機材、ノウハウなども進化しておりますので、ぜひご検討ください
夏季期間(6~9月)や繁忙期(時期による)はセッティング作業が困難なために、シャーシダイナモを利用したオプション・メニュー「燃料マップ調整(現車セッティング2.0)」の受付を中止とさせていただきます。
◆車両持込(ご来店・日帰りチューニング)は通常通り受付いたします。
また、セッティング作業はお預かりでの対応とさせていただいておりますので、
詳しくは弊社までお気軽にお問い合わせください。
参考URL
車種別サービスメニュー [KAWASAKI ZX-10R 2019-2020]
http://motojp.main.jp/models/ZX-10R%202019-2020.htm
車種別サービスメニュー [KAWASAKI ZX-10RR (SE) 2019]
http://motojp.main.jp/models/ZX-10RR%20(SE)%202019.htm
現車セッティング相談について
http://motojp.main.jp/fuelsettings.html
◆一部車種は「現車セッティング」に対応しておりません。詳しくは上記URLから対応車種をご確認ください
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