先週の観劇日記
先週は素晴らしい舞台を二つ観ることができました!!
ひとつは、16日にすみだトリフォニーホールにて
コンテンポラリーダンサーの勅使河原三郎さん、佐東利穂子さん、
そしてピアニストのフランチェスコ・トリスターノさんのステージ。
勅使河原三郎さんと佐東利穂子さんの身体の動きを観て
いるとさまざまな質感を伴った感覚が湧き上がってきてました。
勅使河原さんの重力を自在に操っているように見える動きは
どのように床とコンタクトをとっているのかとても謎めいていて、
佐東さんの美しい手の流れはしなやかで滑らかで、大きな鳥
の羽の動きを見ているようでした。フランチェスコ・トリスターノさん
のピアノがその二人のダンスに下から湧き上がるように同調して、
別世界のアートを観た!というようなステージでした!!
そして19日は 新国立劇場にて
牧阿佐美バレエ団
1965年、この舞台が初演されたときに相当センセーショナル
を巻き起こしたのではないかと想像するのですが、プティ先生
の振付は今の時代にもまったく新鮮さを失わない、と序盤の
狂民たちの踊りを観ながら改めて感動しました。
そしてカジモドの菊地研くん、彼の登場からジンと胸に迫るもの
を感じました。すべてを懸けてこの役に取り組んでいるという
想いが響いてくるようでした。
また噂には聞いていたのですが、ボリショイバレエのマリーヤ
・アレクサンドロワさんのエスメラルダが本当に素晴らしくて、
たちまちファンになってしまいました!彼女の輝くような存在感
と力強いテクニック、そしてカーテンコールで見ることのできた
彼女の愛に溢れたハートフルな人柄がまた素敵でした!