『天変斯止嵐后晴』/『THE DIVER』 | 本島美和オフィシャルブログ「Ki Ha KoKoRo」Powered by Ameba

『天変斯止嵐后晴』/『THE DIVER』

明後日からロシアへ。


たった8日しか日本を離れないのですが、旅に出ると思うと

あれもやらなきゃこれもやらなきゃと、妙にバタバタしてしまい、

ブログの更新を怠ってしまっていてごめんなさい・・・。



今週は2つの素敵な舞台を観ることが出来ました!!



ひとつは国立劇場にて文楽。

『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』


本島美和オフィシャルブログ「Ki Ha KoKoRo」Powered by Ameba-文楽


文楽を観るのは、5年ぶりくらいかしら。

シェイクスピアの『テンペスト』を、文楽でどういう風に

表現されているのか興味があって観にいったのですが、

本当に面白かったです!!

文楽というと敷居の高いようなイメージがあったのですが

今回この演目を観て、そのイメージは吹き飛んでしまいました。


まるで紙芝居のような舞台の装置転換に温かみを感じ、

人形だからこそなのでしょうか、滲み出るような愛情や哀愁に

胸を打たれます。


シェイクスピアらしい言葉遊びも、鼓や三味線の響きと一緒に

聞くと、また新しい風に感じました。




もうひとつは、池袋芸術劇場にて

『THE DIVER』


本島美和オフィシャルブログ「Ki Ha KoKoRo」Powered by Ameba-the diver


野田秀樹さん、大竹しのぶさん、渡辺いっけいさん、北村有起哉

さんの4人芝居。


お能の動きや音、「源氏物語」「海人」の話などを取り入れている

演出は斬新で緻密で、でもシンプルで分かりやすくて、

大竹しのぶさんが演じる犯罪者の女性の心理を少しずつ

浮き彫りにしていく様がサスペンスみたいでドキドキしました。


「源氏物語」を1年前くらいに読んでいたので、葵の上や夕顔、

六条の御息所などの名前が出てくるとき、想像しやすくて

嬉しかったです。


できるなら能曲の「海人」を勉強してから、もう一度観にいきたい

のですが、ロシアから帰ってきた頃には終わっちゃいますね・・・。