【書評】四快のすすめ 神山潤 編 | ラテン系企画マンの知恵袋

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著者のおひとりであるDr.井出留美さん(一人広報の達人、オフィス3.11代表)から献本頂きました。

自分では、まず買わない本(すみません)だなぁと思いつつパラパラページを読み始めたら、つい引き込まれて、最後までマジ読みしてしまいました。

「四快」とは「快眠・快食・快便・快動」を意味し、健康な子供に必要な4つの快として、それぞれのパートを各専門家が執筆するというスタイル。ちなみに、井出さんは、「快食」のパートをご担当されています。

4つのテーマそれぞれ興味深い(そして相互に関連している)のですが、特に「快眠」と「快便」のパートが面白かったです。

「快眠」パートは、全体の編者でもある神山潤医師による執筆。NPOに参画されたり、時間の許す限り睡眠に関する講演を行ったりととても精力的に活動されており、厚労省主催の睡眠に関する検討会で主催者のやる気のなさに会議の場で激昂してしまう程の熱血漢でもあります。

生体時計を尊重し、朝日をしっかり浴び、昼間は適度な運動で体を疲れさせ、夜は徐々に光量を落とし、メラトニンが生成される環境(睡眠導入環境)を作り出すという基本の重要性を改めて認識。逆に睡眠負債が蓄積すると、認知能力や集中力が落ち、イライラしやすくなり、更にはアルツハイマーにもなる確率が高いという衝撃の事実も!?ただし、必要睡眠時間に関しては個人差が大きいこと、睡眠の量ではなく質が重要であることもきちんと書かれています。

「快便」パートは「うんち王子」こと日本トイレ研究所代表の加藤篤氏による執筆。「うんちを進んでできる環境の整備」が如何に重要で、「うんちは恥ずかしいものではなく、健康のバロメーターとして身近なもの」という意識改革に一貫して取り組まれているのですが、その赤裸々な苦労話がこれまた面白いのです。

私自身は、本書を読んで、親としての心構えが大きく変わりました。そして、早寝早起きや快便の習慣づけをきちんとやってくれている妻に改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。ちいさなお子さんをお持ちの方(パパ、ママ問わず)お勧めの1冊です。


四快のすすめ―子どもの「快眠・快食・快便・快動」を取り戻す/著者不明
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