『第56回南紀会書作展』

時   2024年5月31日(金)〜6月2日(日)

時間  9:00〜20:00

   (最終日6月2日は17:00までなのでお間違いなく)    

場所  和歌山県新宮市丹鶴体育館(丹鶴ホールのすぐそば)

内容  新宮市を中心にした約12の加盟団体からなる年に1度の書作展。コロナでの休止期間もいれると約60年の歴史を誇る。和歌山県串本町から三重県熊野市、尾鷲市など広い範囲からの出品あり。小学生から大人まで様々な作品が楽しめる。 

 

 実は昨日6月1日の夜に観に行ってきたので一部紹介させてもらいます。関係者の皆様お許しください。

 

 

 

 右が丹鶴ホールの建物です。丹鶴体育館は真裏になります。

 

 昼間は凄い人出だったらしいですが、夜7時を過ぎて行ったのでわりと貸し切り状態で楽しむことができました。

 

 俺は自分で書いた字があとで見ると読めないこともあるほどの達筆なのですが、そんな自分から見てもどの作品も見応えがありました。題に選んでいる言葉もそれぞれの作者の想いが感じられていいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小、中学生の部は監査があり、その中で黄色の札が貼られてる作品が入賞ということです。2回入賞すれば、次回からは無鑑査で出品できます。

 

 さらに、無鑑査の中でまた入賞を繰り返せば、最高ランクの特別無鑑査作品として出品できます。

 

 

 こちらが特別無鑑査作品。

 さすがです。

 中3なのにすでに貫禄ありますね。

 

 

 さて、これからは少し、個人的なお話。

 俺の職場の同僚で友人のメグちゃんが新宮市の福田順香先生の教室に通っていて、今回、久しぶりに南紀展に出すということを聞いた。それで詳しいことをネットで調べようとグーグルで検索したんだけど、検索してビックリ、何も情報が出てこない。あれっ、有名なイベントなのにそんなことはないだろと何回も調べたんだけどほんとに何も出てこない。ちょっと寂しすぎる感じ。みんな多くの人に観てもらいたいと思ってるだろうにね。それでこれは俺が紹介記事を書かなければと思った。

 んで、取り急ぎ、毎日利用してる駅前のスーパーオークワさんにポスターあったの思い出して、店員さんに撮影許可をもらいポスター撮影しました。オークワさんご協力ありがとう。いいお店です♫

 

 最終日曜、不測の事態でもし行けなかったら困るので、土曜の夜ギリギリに行きました。例年なら、一人でサラッと観て帰っていたんだけど、今回は写真で様子を紹介したいと思っていたので、受付で写真撮影の許可を申し出た。簡単にオーケーが出ました。ついでになんか書くネタがほしいなと、いくつの団体から出品されているのか尋ねると、なんか本格的な取材と勘違いされたのか詳しい担当者を呼んでくると行ってしまわれた。わわわ、そんな本格的なものじゃないんですよ、と言ったときにはもう遅かった……。

 それから目をキラキラさせながら担当の美しい女性がきまして、館内を説明しながら案内していただきました。先程書いたような小、中学生のランクの話や、高校生は無鑑査、大人の部は今年から賞ができたこと、60年の歴史があることなど説明を受けたので、これはちゃんと書かないとだめだなと。

 それから友人の作品を観に来たという話になって、友人は福田順香先生の弟子なのですがというと、「私、福田の娘です」という。えっ、マジですか。

 まさか福田先生の娘さんの彩先生に説明を受けるとは。会場の係りも団体で回り持ちらしいので、よく友人の教室の先生の担当日に当たったな。友人の手本も彩先生が書いたと聞いてまたびっくり。なので今回、圧倒的に福田一門贔屓の内容になってることを笑ってお許しください。

 

 福田順香先生の作品『龍』。

 90近い高齢で目がかなり不自由になられてるということですが、この存在感。

 

 この龍はただの龍じゃないね。

 たぶん龍の中でも龍王。

 そんな迫力感じます。

 

 

 続いて、彩先生の作品。

 こちらは今回、賞を頂いた作品。

 彩先生はこの作品について熱く説明してくれました。が、しかし「うんうん」とわかったような顔して相づちを返しましたが、俺はド素人。実はまったく話が理解できていなかったことはここだけの秘密なので誰も言っちゃダメよ。

 

 作品『出発』。

 何か心に期するものがあり、選んだ題とか。

 そういう気持ちを書にできるって書道の魅力の一つだね。

 

 

 最後にメグちゃんの作品『梅柳度江春』。

 彼女は小さい頃から習ってたわけでなく、50前から始めたという遅咲き。が、みんなびっくりするほどの最短スピードで最高位へ。普段のボールペンで書く字もカッコよくて、今や普通に達人です。

 

 ということで、今回はこのくらいにしておきましょう。

 ほんとはもう一つ、新宮市に縁ある書家の故・野村桃苑さんのエピソードも書こうと思ったんですが長くなるのでまた次の機会にします。

 では、南紀会のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 書道教室の情報等取り上げてほしいことがありましたら、遠慮なくどうぞ♫

 コメント欄はどなたでも書き込める設定にしてあるので、お気軽にどうぞ。

 

追記

 あとで知りましたが、俺の勤め先の社長が小学生の時に3年間、当時新婚ほやほやの福田順香先生に書を習ったということです。たぶん60年以上前の話。ということは、社長、彩先生より兄弟子やん(^^)