1月29日(金)午後0:45〜午後1:00

ろうを生きる難聴を生きる(再放送)

『いつでも笑顔で暮らせる家を』

 

 先日、NHK Eテレの『ろうを生きる 難聴を生きる』という番組で『いつでも笑顔で暮らせる家を』というタイトルで、和歌山県盲ろう者友の会の瀬戸節子さんの活動の様子が放送されました。和歌山で日本初めてとなる『盲ろう者専用の老人ホーム』建設を目指して、コロナ禍での困難の中、仲間とともに頑張っています。

 番組の中で、特に印象に残ったのは施設に入った盲ろう者の夫婦を瀬戸さんが見舞った際の話です。あまりにも切ない現実に、瀬戸さんは強いショックを受けたということでしたが、たぶんみなさんも同じ気持ちになります。

 

 想像すればわかると思いますが、目が見えず、耳も聞こえない人とコミニケーションを取るのは容易なことではありません。特別な訓練を受けて、なおかつその人にあった方法を模索し、ある程度の経験を積まなければまともな会話はできないでしょう。

 現在、盲ろう者を専用で受け入れる介護施設がないため、万一の時は一般の介護施設に入ることになります。そこで盲ろう者と会話ができるスタッフがいればいいのですが、現実にはいない施設が多いと思います。食事や身の回りの世話はしてもらえても、会話を楽しむことができません。施設の中で周りに人がいる賑やかな中にいても、目も見えず耳も聞こえない人にとってはいつも闇の中に1人でいる状態です。そういう生活を多くの盲ろう者はずーっと耐えながら暮らしていると思います。

 生まれながらの盲ろう者もいれば、後天的になる場合もあります。もしかしたら、自分だっていつそういうことになるかもしれません。

 

 この現状を変えたいと思っている介護関係者の方々もたくさんいるでしょう。本来なら、国が各県に専用の施設を作ることが筋だと思うのですが、これまでどこにも作られてないというのが現実のようです。コロナ禍の中、国民全員に10万円支給といった税金の使い方がありました。もらう必要のない人にまでお金をばらまいたと言っていいでしょう。この費用いくらか知ってますか。事業費の概算で約12兆8802億円。

 仮に盲ろう者の施設建設が1億で建つなら、この事業費のごくごく、ほんの一部のお金で全国各県に盲ろう者専用の施設を建設することが可能です。いや、通常の老人ホームやいろんな養護施設、子供の保育園などいくらでも建てられますよ。大きな地域振興、雇用の増大にもなりますし。でも、夢の話です。

 

 今、和歌山の盲ろう者専用の老人ホーム計画は、コロナ禍により銀行の融資がとまり、当初の予定が狂い、振り出しに戻ったそうです。資金を集めるために、ラジオや新聞でとりあげてもらい、現状を知った多くの方が、暖かい寄付の手を差し伸べてくれているようです。この事業をやりとげることは全国民の未来にもつながることだと思うので、ぜひうまく行くことを祈ってます。貧乏人の自分には大きな寄付はできませんが、少しでもできることをと思い、勝手に紹介させてもらいました。

 

 ぜひ、番組をご覧になっていただきたいと思います。

 そして、もし寄付をお願い出来るのでしたら、無理のない範囲でご協力をよろしくお願いいたします。寄付の受付については、和歌山 盲ろう者友の会のホムペに記載があります。

 

→和歌山盲ろう者友の会Facebook

→内閣府NPO和歌山盲ろう者友の会ページ

 

★★ 和歌山盲ろう者友の会関連動画 ★★

 

↓2012年の動画です。

 

↓2014年の動画です。

 

↓2018年の動画です。

 

 

 

★★ おまけ ★★

 

 以前、この『ろうを生きる難聴を生きる』に出演されて、それ以来、ブログで交流のある百太聾(ももたろう)さんが、この番組見たよとコメントくれました。その時のももちゃんの番組がyoutubeにアップされてるので紹介いたします。

 

↓こちらは最近のももちゃんの動画チャンネルのものです。

歌詞は書かれてないので、手話初心者の方は、なんて歌ってるのか歌詞を読み取ってみてください。

えっ、俺はわかるかって?

ご……、ご想像におまかせします(汗)