なぜ水の中にお金を投げる? | 備忘録以上、評論未満。

 

 

「なんで水の中に

 お金投げちゃうんだろうね」

 

 

電車で隣に座る女性二人組が

 

そんな話をしていた。

 

あれじゃない?

 

なんとかの泉が有名になって

 

日本人ってなんでも

 

すぐマネしたがるから

 

それでじゃない?

 

隣でウトウトしていた私も

 

たぶんそうだな

 

それってトレビの泉だねと

 

心中で雑談に参加。

 

 

 

全国各地の噴水や人工の池

 

あるいは湖や海にまで

 

とかく人はお金を投げたがる。

 

私は一度もない。

 

ここは投げていい場所ですよと

 

立て札があっても投げない。

 

投げたところで

 

いいことは一つも起きないと

 

知っているから。

 

まだ十代の頃

 

トレビの泉がテレビで話題になり

 

日本人観光客が我先に

 

お金を投げ込んでいるのを見て

 

その金でなんか好きなもんでも

 

買えよと思った。

 

気持ちはいまも変わらないが

 

そもそもトレビの泉に

 

コインを投げ込むと

 

いいことが起きるなんて

 

ローマ人たちは一度も言ってない。

 

「ローマへの再訪が叶うよ」

 

と言っているだけ。

 

それをまったく誤解して

 

日本国内の水辺でも

 

なんかいいことがあるかもと

 

お金を投げるのは

 

アホだなあと思う。

 

まあ

 

ローマ市役所にしてみれば

 

トレビの泉は収入だったんだけど。

 

 

 

考えてみると日本人は

 

なんか投げるのが好きだ。

 

お金を投げるのは

 

「賽銭」

 

という歴史があるからだろう。

 

その投げ銭はいまや

 

ネットの推しにも使われるし

 

中国人旅行客が増えてからは

 

日本各地の水辺への「投金」が

 

激増した。

 

中国にも古くから

 

投げ銭の歴史・文化があるのだ。

 

 

 

逆に「投げてくれ」という

 

ケースもある。

 

それは

 

道ばたの大道芸人や歌い手。

 

あるいは

 

SNSやユーチューブなどでの課金。

 

水辺を汚すことがないから

 

こっちは好きな人が好きなように

 

やってください笑