【2024年最新】いちばん飛ぶドライバー(地クラブ)ランキング比較。飛距離No.1はどれ? | 私をゴルフに連れてって!

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よく飛ぶドライバー試打します。 ランキングします。コース紹介します。 熱意描きます。75切ります。

 

 



ギア好きが高じてクラブ販売に関わる生活になり、クラチャン連中や研修生などと試打やラウンドをするようになったので、「よく飛ぶドライバー」について個人的なランキングを作ってみました。

 

私のヘッドスピードが41~43m/sといったところなので、
ヘッドスピード40~45m/sのゴルファーにとって飛びを実感しやすいドライバーと思っていただければ幸いです。

 

ちなみに筆者は、スイング的には元々スライサーだったけど、今は球筋は軽いドローが好きで、
どちらかというとボディターンな感じの先中調子好き。スピン量ごく普通。中肉中背、弾道は中弾道。2021年の総ラウンドのアベレージスコアは85.25、ベストスコア75、ドライバーショット嫌いなので平均飛距離は集計してませんが飛距離計測器でよく見る距離表示の数字は230Y〜240Y。「今日イチ?」みたいな飛びだとだいたい250Y前後です。

※シャフトとの組み合わせは「好みによって飛び方がぜんぜん違う」ので、それらとの関係性については、また今度考察してみたいと思います。

 

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飛ぶドライバー2024年【地クラブ編】

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1位 GTD BlackIce the 460α (アルファ) ドライバー  ←NEW!

 

全国でわずか500個ちょいしか販売しないという、GTDゴルフの2024年の最新ドライバーですね。

限定モデルなのですが、「とにかく圧倒的に飛ぶ」ので、第一位。

 

コレは2022年にGTDで最初の460ccフルサイズ・ヘッドとして発売された「BlackIce460ドライバー」のいわばカスタムモデルで、ソールやネックなどの部品はそのままで、「フェース」は一般的なZA008チタンから、より弾き感の強いDAT55Gに変更され、

クラウンもそれまでのツヤ消しから、ツヤのある光沢のブラックになりました。

なので上の写真↑ではソールしか見えていないので既存のBlackIce460ドライバーとまったく同じで「α」とかの刻印もないんですが、クラウンを比べてみれば一目瞭然。

 

 

 

 

そもそも元となった460ドライバーがめっちゃ飛んだのに、それのフェースをさらに弾くように改良しちゃったので、

飛んであたりまえ。

今回、飛びで有名なプログレスBB6の最新モデルなどと一緒に打ち比べたんですが、460アルファドライバーだけ明らかにアタマ1つ以上ズバ抜けて飛んでおりました。

 

 

シャローなのでボールは上がりやすいんですが、

でも、絶対にフキ上がらない!

ロフト9°のディープヘッドで高弾道に打ったような超棒球弾道で飛んでいきます。

 

だいたい私のヘッドスピード(40~42くらい)だと、飛んで240ヤード、今日イチの当たりで250ヤードくらいなんですが、この460アルファは最初から250ヤード超えを連発。264ヤードという、還暦を迎えた私だと滅多に見ない数字まで叩きだしてくれました。

たしかに「GTD460に慣れている」「シャフト(TENSEIホワイトCK PRO 50-S)も慣れている」「ドローバイアスのドライバーなので、ドローで飛ばせる」という、3つの恩恵に最大限に預かったフシもあるのですが、

それでも、どうやって打っても2位のプログレスBB6-sb02より平均で10ヤードも飛んでしまうのはスゴイ!

 

 

打ち出しの方向や角度や(中弾道)捕まり具合などは、元となった460ドライバーとほとんど同じで、

ドローバイアスなので、普通に打っても捕まってくれて簡単にドローも打てるし、カット軌道にフェードで打っても擦り球になるミスが出にくいです。

ダックフックで左に曲がるのが大嫌いな人は要注意なんですが、逆に言えば、スライサーの人にとってはムチャクチャ頼もしい武器になりそうです。

 

スイートスポットはそもそもバカでかいのですが、

元となった460ドライバーと打ち比べてみると、フェースを磨いてあるせいか、そのスイートスポットがさらに広がっている感触があって、

しかも打感がめっちゃ良くなっている!(弾き感がハンパない)

 

で、

・1発の飛距離では、めちゃ飛ぶ。

・しかし、それが簡単に連発するので平均飛距離でも飛ぶ。

・多少のミスヒットでも、けっこう飛距離を稼いでくれて、飛ぶ

・しかも曲がりがとにかく少ない(特にスライスのミスは皆無に近い)

・HSの早い人から遅い人まで、幅ひろい人が楽にオートマチックに飛ばせる

・カチャカチャ式で自分に合ったシャフトに付け替えれるので、飛ぶ

 

…といった感じで、とにかくずば抜けた飛び性能を高次元で兼ね備えているので、堂々の1位です。

このドライバーは打った人が誰でもすぐに「飛び」と「つかまり」と「簡単さ」を実感できるのでオススメです。

 

 

→ 【最新!】460アルファドライバー、くわしくはコチラ!

 

 

 

 

 

 

 2位 プログレスBB6-MB02ドライバー  ←NEW!

プログレスというメーカーが出したバカ売れドライバー「BB4」の後継機種で

「BB4」→「BB4 sb01」→「BB6」→「BB6 mb2」という流れで、第4代目となりました。


初代のプログレスBB4ドライバーは、
非力な方、スライサーの方が使うと、いつでも安定して飛ぶというところに特徴があったのですが、「BB4 sb01」→「BB6」と進化するにつれて、かなり普通のドライバーとなり、

そして「BB6 mb2」に至っては…

コレ、わりと上級者ハードヒッター向けになってない??

それというのも、決して捕まらないヘッドではないのですが(わりと捕まる)

・ソールにあった蛇腹のようなミゾがカバーで覆われて見えなくなっており

・全体的なフォルムは、わりとディープフェースで

・スイートスポットはむしろ狭くなったぶん、芯を捉えるとぶっ飛びで

・ヘッドの空洞感を感じず「ゲンコツのような詰まったヘッド」でぶっ叩く感じが、

アスリートが好みそうなテイストになってました。

 

↑けっこうディープフェース

 

そもそも初代「BB4」から三代目「BB6」までは、ヘッドスピードが低めの時に叩き出す反発感と初速が秀逸だったんですが、

この「BB6 mb2」は、ヘッドスピードが足らないと、たぶん「飛ぶドライバー」だとは認識できないんじゃないかと思います。

三代目「BB6」まではソールのフェース側に「ジャバラ」のような溝が露骨に入っていて、簡単に言うと、ヘッド自体が「トランポリン」のようにボールを跳ね飛ばしていたんですが…

今回はその蛇腹はカバーで覆い隠され、その蛇腹の範囲が狭められていて、フェースの中央付近だけでしか感じられないみたいです。(ヒールなどに当たるとけっこうニブいです)


1位の460αドライバーなどと違って、簡単な部類のヘッドとは言い難いですが、
でも
とにかく高弾道、ゲンコツでぶっ叩けるような雰囲気がすごくいい!

 

あとは、クラウンがカーボンになっていて、細部までデザインがすごくいいですね。

 

 

実際に打ったデータは上の通りです。

シャフトはフジクラ・ベンタスTRブラックの50-Sの45.5インチと、比較的ハードなスペックでしたが、10.5度のノーマルポジションでも弾道はちょっとだけ高めでした。

 

ゲンコツ型ディープフェースで思う存分ぶっ叩きたいアスリートの方におすすめです。

叩けば叩くだけ、飛距離でその恩恵を与えてくれるドライバーだと思います。

 

 

 

3位 プロシード ダブルR-450 MAX ドライバー 

 

ジャスティック・プロシード最新作。

こちらもスリーブ可変式カチャカチャドライバーで、しかもBB6ドライバーに引き続きカーボンクラウンの採用ですね。

カーボンクラウンは破損が怖くて二の足を踏むメーカーが多かったのに、ここにきてまた復活してきましたね。それだけ余剰重量の再配分のメリットが大きいんでしょう。

 

このドライバーの特徴としては、ヒールから後方にかけて3つのウェイトを装備していて、そのウェイトの交換によって重心角を調整することができること。

プロシードとしては初のシャローバック形状のヘッドなんだそうですが、それでも構えた感じは実に「今どき」な感じで、すごく違和感がありません。

 

重心距離が42mmと深いのですが、それでも重心角は26度もあるそうで、きちんとフェースはターンしてきてくれて「つかまり」はちょうどよい感じ。

打感(打球音)は、まあ普通。弾道も、まあ普通。

つまり「普通の感じの優等生」ってカンジかな。

(ゴメン、顔もいい、飛距離もいいのに、印象が少し少なくて…)

 

 

実際に打ってみての感想としては、

まず、飛ぶ。飛距離はプログレスBB4と同じくらい出てました。

データで見るとボールの初速が非常に安定していて高く、64を下回ることがなかったのがすばらしい。

しかし深い重心距離であるせいか、飛び系地クラブドライバーにしては少しスピン量が多かった気がして、キャリーは非常に出ていましたが、そのぶんランが少ないような気がしました。

プログレスBB6などと比べるとヘッドが大きく優しげな感じなので、

 

・ゆるい気持ちでそれなりの飛距離を安定して出していきたい方

・「構えがイケメン顔」のドライバーをお探しの方

 

におすすめです!

シニアにも十分オススメです。

 

 

 

4位 エミリッドバハマCarlvinson CV8ドライバー 

 

実は2023年にこれの後継機 Carlvinson CV11ドライバーというのも出ていて、

そちらはシャフトの付け替えができるカチャカチャ式なんですが

ぶっちゃけこちらのほうが飛距離性能は高いですねー。

ランキングから落とせない性能です。この上位4機種はどれもトップレベルの飛距離性能まちがいなしですね。

 

まるで刺青のような凝ったソールデザインが眩しい、四国松山の地クラブ「グランプリ」の別ブランド「エミリッッドバハマ」

写真のヘッドはカスタムバージョンのブルーメタリックなヘッドですが、

通常は黒いヘッドで、その他に白いヘッドやら艶消しやらがあります。

 

試打したのはロフトが10.5°、シャフトはTourADのPT-6-Sの45.5インチ。

TourAD-PTシャフトはそこそこ飛ぶシャフトですが、決して「飛距離最優先」のシャフトではないだけにこのドライバーの飛距離性能がダイレクトに感じられました。

グランプリにしろGTDにしろロッデオにしろ、いちど「爆飛びドライバー」を開発したメーカーは

「飛ぶドライバー作りのコツ」みたいなものをつかんでるし、前作より飛ばない後継機を発売するわけにはいかないので、(少しづつでも)飛びの進化が続いているカンジです。

 

 

で、このエミリットバハマCarlvinson(カールビンソン)CV8ドライバーは、とにかくフェースがディープで、ギリギリまでフェース面の反発を有効活用しようとしてるカンジで、それが成功してるみたいです(しかもヒール側まで広い)。

そして、体積的にはちょうどよい「やや洋梨型のミッドサイズ」で、構えたカンジがとてもしっくり来て、しかも弾道がイメージどおりで、弾道もちょうどよく、わりと簡単にボールを最高到達点まで押し上げる力がありました(1球めからベストボール)。

構えた時のヘッドの形状としては「理想的な大きさの理想的な洋梨型」と感じる人が多そうです。

いかにも飛距離を出したい(叩きたい)人向けのクラブです。

シニアにはちょっとキツイかな。

 

測定ではややドロー回転がかかっていますが、

これはあまりにもハンドファーストでインからドローめに打ちやすいので(すると飛距離が伸びるので)、そればっかり打ってたせいなんですが、

実際、GTDのブラックアイス460ドライバーなんかのすぐ後に打つと、途端に右プッシュばかりになります。

決して「捕まりがすごくいいヘッド」ではないですね。

むしろ、左にダックフックするのが怖いハードヒッター向けだと思います。

(そもそも地面にポンと置いた時点でフェースがちょっと開いてます)

 

打球音(打感)はやや高めの金属音で、以前のエミリッッドバハマのような「がらんどうのヘッドで弾く」感じではなく、ちゃんとボールを潰して、乗っけて、押し出す感覚もプラスされてます。

でも(気に入ったので)、このクラブで実際にラウンドもしてみましたが、GTD460や、バルドのような「バシュッ」っていうカンジというよりか「ペケーン」ていう感じかな。

 

WAOWWドライバーのような「誰でも飛ばせるヘッド」ではないですが、ある程度力がある人なら「叩いたぶんだけ飛ぶ」というカンジで、ヘッドスピード43の私なら十分な恩恵。初速もスピン量もかなりの高レベル。

個人的に嬉しかったのは「ハンドファーストで打つ」のがとにかくやりやすかったこと。

ハイドローで飛距離を稼げたので第4位です。

惜しむらくは、ディープフェースすぎるぶんだけ、上下の打点のバラつきによって球が揃いづらく、アッパースイングのチーピン持ちには要注意。(これだけフェースがバカでかいんですが)いつもスイートスポットに打点を合わせてレベルに振り切れる中上級者以上の方にオススメです。

 

 

 

 

5位 バルド CORSA PERFORMANCE 458ドライバー 

 

そもそもバルドというメーカーのドライバーは、造形といい、飛距離といい、打感といい、ほぼ数年前から完成の域に達していて、どのドライバーを打っても飛ぶし、毎回の新製品でも「特別大きく進化したなぁ」と感じるわけではないのですが、

改めて何本もの新作地クラブとうち比べてみると、やはりいい測定結果が出たですし、気持ちよくブッ叩けたので、第5位です。

 

試打したモデルは2月に発売されたCORSA PERFORMANCE 458ドライバーの458ccモデル10度。シャフトはクレイジーの9-PTシャフトがついていて、45.75インチくらいです。

 

構えた感じは458ccあるの?って感じでやや小ぶりな、いかにも地クラブ的なディープフェース。…というか、今までのバルドとの違いが、比べてみないとわかりません(その意味ではバルドファンにとっては安心感)。ドローにもフェードにも操作しやすい感じです。

スコアラインとスコアラインの間に、レーザープリントされたらしい細いラインが何本も入っていて(どんな効果?)、何よりも特徴的なのはソールのデザイン。

 

中央部に斜めにウェイトビスを配置してるわ、カーボンぽいパーツも使用してるわ、お尻のほうは凝りに凝ったハニカム構造をしてるわで「よくぞこの価格(税別7万円)でこのヘッド作れたね」といった感じ。

こと造形面ではバルドがいちばん芸術的でカッコよく感じました。

 

 

クレイジのシャフトだったせいもありますが、弾道は軽いドローで、中弾道。ヘッドの特性自体がニュートラルなので、装着するシャフトによってお好みの弾道に合わせやすそうですが、よほどヘンな打ち方をしないかぎりスライスは出ないので、どちらかといえば捕まりはいいほうだと思います。

 

打感(打球音)は「さすがバルド」といった感じで、今回打った10数法の中でもいちばんの好感触。ソールのハニカム構造がヘンな振動を吸収してるみたいで「バシュッ」とか「バメシッ」とかいう、いかにも玄人好みの「捕まえた音」が出ますし、スイートスポットも広めです。

特に難しいわけではないのですが(というか楽なほう)やはり「叩いてナンボ」という飛距離の出し方を求めるクラブなので、中上級者以上の方に向いていそうです。

 

 

 

 

 

 6位 グランプリG8ドライバー 

 

エミリッッドバハマCarlvinsonドライバーにも似たテイストですが、ヘッド形状はもうちょっと小ぶりで丸く、ヒップラインも高いので「ゲンコツ型」とも呼べる形状。なのに、弾道が非常に安定していて、その意味では親戚関係にあるエミリッッドバハマよりフェアウェイキープ率やら平均飛距離やらがデカそうです。(でも飛距離的にはエミリットバハマには及びませんでした)

 

フェース面は、今回打った12モデルの中で最大ですが、エミリットバハマのような上下の打点のバラつきに対しては寛容。フェース面を掘ったスコアラインがなく、キャロウェイのようなレーザープリントのデザインのみなので、ヘッドスピードの高い飛ばし屋にとっては、「フェース割れ」の心配が少なさそうです(だいたいスコアラインのあたりから割れるからね)。

 

試打したクラブはロフト10.5°で、シャフトはDERAMAX(デラマックス)020dのXフレックスの46インチ。

デラマックスはそもそも長尺でも非常に安定性の高いシャフトなんですが、

それにしてもミート率が高く、ほぼだいたいの打球が「使える球」の連発でした。

飛距離性能の高いヘッドに、安定性のあるシャフトの組み合わせがよさそうなエミリットバハマに比べ、こちらのグランプリG8ドライバーは逆に、「飛距離性能の高いシャフト」に「安定性のあるヘッドの組み合わせ」で使用したいゴルファーに向いていそうです。スイートスポットはバカでかいです。

 

 

長尺で使用したせいもあるんですが、弾道は高めで、つかまりも普通(あなた次第)。

とにかく「キャリーが出る」「めちゃめちゃなミスヒット弾道が出ない」という感じ。

ただし、1位のGTDや2位のBB6に比べややスピン量が多いせいか、ランは(ちょっとだけ)少なめに感じます。

打感(打球音)は、実に最近の地クラブの「標準的な音」という感じで、特に良くも悪くもありません。ですが、以前のグランプリのヘッドのような「カラーン」という空洞で打つようなカンジではなく、きちんと「球を押す感じ」で飛ばせます。

 

 

 




 

ドライバー飛距離ランキング7位 WAOWW(ワオ)RV-555 TypeSドライバー 

 

前作RV-555ドライバーよりシャローヘッドにして、さらに安定性を増した感じの「Type-S」

明らかに「ヘッドスピードやや低めの人」をターゲットにしている感じで、HS43以下の方にとっての安心感という意味では1位のGTD460 αドライバーより高いかも。

 

試打したクラブは、たぶんロフトが10°で、シャフトがArch(アーチ)の16609pの46インチ。

Archというシャフトは、そもそも「1発の飛び」より、再現性を元にした「平均飛距離」に重点を置いているシャフトなので、

ヘッドとシャフトの相乗効果も相まって、まさに鬼に金棒。「安定性の鬼」と化したクラブです。

 

なので、実際のところヘッドスピード43のややシニアぎみの私に、このドライバーで250ヤードを越すティショットを打つことは難しかったのですが、逆に、220ヤード以下のボールを打つことが難しかったのも事実。

そう。コレとってもバランスのいい、(ロッデオとは逆で)すんごく簡単なドライバーなんです。

人気が出た理由が、2、3球打てばわかります。
ほら、マックテックの高反発ドライバーが出た頃、「すげえ飛ぶな」と話題になったじゃないですか。
あんな感じです。すんごく簡単に、心地よく、ヘッドスピードの低めの方でも飛距離の恩恵を受けやすいドライバー。

 

そして、弾道計測では、みごとに球がセンターに揃ってましたし、何度打っても同じような球しか出ないので「打ち直し」が少なくてすみました。とにかく「何も考えずにオートマティックに打てば、それなりの飛距離を叩き出してくれる性能」が高いので7位にしてみました。

 

 

構えてみるとヘッドがお尻に向かって長くたなびいた、投影面積の広い「いかにもシャロー」なカンジで、フェース面もシャローです。

フックフェースな感じもなく、とちらかと言えばスライサー向きで、つかまりは良いのですが、ヘッドがターンしてくる速度が緩やかなので「つかまり過ぎ」も感じられません(そこらへん進化してる感じ)。

打感(打球音)は、やや高めの金属音ですが、特に特徴的なことはなく、カーボンを使わない地クラブのチタンヘッドは、最近ではほぼみなおんなじ音だと言っていいのかも。

もちろんこれだけシャローですから、ある程度のスピン量の増加はやむを得ないので、ランが少なめですが、キャリー的には十分で、

もし仮に「続けて100球、200Y超えフェアウェイキープ選手権」があったとしたならば、私はこのクラブを選ぶと思います。

(「続けて50球、220Y超えフェアウェイキープ選手権」だとしたらGTD460を選ぶかも)

ヘッドスピードが45以上ある人だと、もしかしたらフケ上がるかもしれません。


 

 

 

ドライバー飛距離ランキング8位 ロッディオTYPE-S ドライバー

最新の製品ではなくて、少し前のモデルです。
でも上級者に相変わらずの人気ですね。

最近、LPGA飛距離女王「葭葉ルミ」プロがJBEAM435から乗り換えたことでも有名です。
「新しければ飛ぶ」というわけでもないんですねー。

「オノフ」を出しているグローブグローブライド(旧ダイワ精工)の地クラブ的上位機種なのですが、打ってみて実感。
初速、スピン量、構えた感じ、弾道、ともに実に上手いバランスで作り上げられていて、
「これをランキング上位に持ってこないわけにはいかないだろう」という感じです。

飛距離的にはGTD455Plus2とと遜色ないほど飛びますし、低スピンなので左右にも曲がりが少ないです。
…っていうか、こいつの打った「ボールの飛び方」、GTD455Plus2とかなり似てなくね?

「ボールの飛び方」っていうのはつまり、「初速と、打角と、スピン量による弾道曲線と、ラン」なわけですが、
いつまでも一直線に飛んでいくんじゃなくて、途中からドローンと緩やかな弧をえがきはじめ、
地面に真上から落ちるんじゃなくて、なるべく斜めにランディングして、前に跳ね、
地面でもゴロゴロ勢いよく転がって、前へ前へと進んでいく、
「その様子」ですね。

このドライバーはまぎれもなく飛びます。
ただし
「ボールを潰せる感触を楽しめるようなヒッター向け」であることをお忘れずに。
ヘッドスピードが40あたりの方ですと、もしかしたら全然飛ぶ実感ないかも。
…というわけで第8位です。

GTDと比較して感じる大きな違いは、
「打感」です。

GTDのほうは、打った瞬間にフェースが反発して、初速早めで「パシュ」っと弾くような音がします。
「ザ、発射」です。英語で言えば「ランチャー」です。

それに比べると、RODDIOタイプSのほうは、打った瞬間ボールがつぶれてフェースにくっついて、それを遠くに放り投げるような感じです。フェースによる反発の感じはすごく低いです。
それはまるで(いささか大げさに言えば)木製バット感覚です。

そして「打球音」も、そのような「くぐもった音」
決して嫌な音ではないですが、爽快感は少ないです。かなり異質です。
「パシュッ」とかいう「響き渡る音」ではなくて、
ジェルかフォームを多く注入したヘッドのような音でした。
なのに、飛んでいくボールの勢いはスゴいんです。←そこがツボ。(ひっつくだけのクラブならいくつもある)

なので、
ヘッドスピードが43以下くらいの方ですと、
「これ買ったら簡単に飛距離が伸びた」という実感は得にくいかもしれません。
(そこらへんが「ストライクゾーンの広いGTD」との違い)
アスリートっぽさついでに言うと、そんなに「簡単なクラブ」ではありません。スイングと腕を選びます。


あと、
「構え」は、ちょっと前の、RAZR FITの頃の、キャロウェイの、
いわゆる「砲弾型」のフォルムをしていて(フェース面の形も似ていて)
とてもヘッドの曲線がきれいで、まっすぐ前に飛ぶような気がする。

あと、ボールに直進性が高いので、「曲がりにくい」です。
少し開いて当たっても、スライスしづらく、右プッシュで収まりそうです。
なので、「ひっぱたくのが好きな人」が、最大限に恩恵を甘受できるタイプのドライバー。
BB4のように、「誰が打ってもキャリーが出て、簡単に飛距離が伸びて」という感じではありません。

あと、GTDと違ってカチャカチャ式じゃないので「シャフトとの相性合わせ」が一発勝負なので、そこが残念。

ちなみに「S-Series」のシャフトは先中調子で、じゃじゃ馬すぎないクレイジーLY-01みたいな感じで、こちらもGoodでした。

 

 

 


 


9位9位 エポン AF-155i ドライバー

今時の飛びのテクノロジー満載のエポンの現行モデル。
日本版キャロウェイのドライバーヘッドを長らく作ってきた遠藤製作所(ブランド名はEPON)だけあって、ずらりと並べた飛び系地クラブの中でも初速がちょっと早い感じがして、これも心地よく飛びます。

つや消し真っ黒なカーボンクラウンで、シャフトの付け替えができるカチャカチャ機能付きなのが嬉しい。

前作エポンAF-153を改良しまくったカンジで(明らかに低スピンになったと思う)、シャローフェースながら低めのスピン性能を発揮して、なかなかよい弾道が連発します。

GTD Code-kややWAOWW(ワオ)やプログレスBB4ほどには優しくなくて、打点がバラけると「ミスった!」というフィードバックがきちんとあるし、具体的に言えば、トゥやヒールでの打点だと確実に飛距離は落ちる。

つまり、アスリート向けに、きわめて真面目に作られた、バランスのよいドライバーだということですか。(私個人の感想では)

構えた感じは、決して「洋梨型」に見えないよう、ヒールの部分に膨らみがあり、
ちょうどよい大きさの投影面積で、安心感が大きい。
私個人としては違和感は、なくて、普通のシャローフェースドライバーのように叩けます。

打感と打球音は、それなりに金属感のある響く音で、それなりに爽快で、
弾道はロフト11度だったこともあり、高めのドローンとした棒球な感じ。

ついてたシャフトがRAVEのインパクトボロンのSRだったせいもあるけど、「捕まりすぎ」ということもなく、スライサーからフッカーまで広いレンジのスイングのゴルファーが使える。

カーボンで、カチャカチャ付きなんだけど、
それ以外では、弾道も、打感もそれほどの特徴が少ないように感じられます。
特筆すべきところが見えづらいんだけど、初速は早く、ボールは、確実に飛ぶ。
そして、逆に(打点のバラつきにちょっとだけシビアなところを抜かすと)
欠点らしきものも見当たらない、アスリートには安心して購入できるドライバーだと思います。

 

 

 

 

 

 

10位 クレイジーCRZ-460Sドライバー 

発売から少し時間が経ちましたが、これもクレイジーの最新ドライバーです。

ヘッド後端が後ろに伸びて、投影面積の大きい部類のシャローモデルです。

 

飛距離を出すためにはフェースがディープ(フェースの縦幅が長い)なほうが圧倒的に有利なので、飛距離命の地クラブとしてシャローフェースのモデルは作りづらいのですが、

このCRZ-460ドライバーは、フェースもシャロー。クラウンもシャロー。

 

構えてみると、フェース角は閉じすぎず、開きすぎずで、構えやすさは、けっこう高いレベル。

ロフトが立ちぎみなのに、球は浮きやすく、わりと高い弾道で飛んでいくところをみると、重心はけっこう深めのようです。打球音はきわめて「普通」。

 

特徴としては、ソールのヒール部分についた3つのウェイトビス。

これにより最大28gの重量調整が可能とのことですが、

私が打ったものは標準装備のウェイトでしたが、それでも球が 捕まる捕まる!

私にとって、これはもうフェードが打てないレベル。

(インテンショナルぎみにスライスを打って、ようやくフェードが出た)

スライサー御用達であることは間違いないですが、

スライスが怖いが故にチーピンフッカーになってしまった人も、これで大胆に右プッシュアウトを打つ練習をしていれば、まっすぐな球に矯正できるかも。

「とにかく重心角のついた、捕まるドライバーを探している人」にはおすすめです。

 

気になる飛距離は、このランキングに入るくらいだから、けっこう高レベル。

それなりに初速も早く、それなりに低スピンの棒球で、

フックして左に曲げないよう気をつければエミリットバハマと同じくらい飛びます。

 

ちなみに私はディープフェースに慣れきっていて、

フェースの上のほうに当てて、ギア効果で低スピンにして飛距離を稼いでいるので、

このモデルのシャローフェースでは、若干スイートスポットを外しぎみになってしまい、飛距離をロスしてしまいました。打点の上下にはけっこうシビアです。(なのでこの順位)

アスリートにはちょっと使いづらいかも。スライサーシニアには◎

 

 

 

 殿堂入り JBEAM FX BM-435 ドライバー


2009年の発売ですから、この10年間の技術の進歩って、いったい何だったんでしょうか? 

確かに「安定性」という意味では最新モデルのほうが2歩も3歩も進んでいて、

このJBEAM FX BM-435 ドライバーは、ハッキリ言ってピーキーで難しい、んですが、
でも飛距離性能だけを言ったら、まだまだ飛びますね。

 

以前、ゴルフ雑誌のライターをやってた時にマーク金井さんから教えてもらったことを思い出したんですよ。
「奇跡的偶然が成し得た設計バランスの妙。《名器》にはそれがある。後発モデルだからといって、前作を必ず上回るわけではない」とね。

で、JBEAM FX BM-435 ドライバー、どんなふうに飛ぶのかと言うと、
→ JBEAM FX BM-435 ドライバーの試打はこちら

今回は、なんと5種類のシャフトで、同じヘッドを打つことができました。
このゴルフクラブはSLDR430と同じく、小さめヘッドのディープフェース。
つまり「げんこつで叩く系」なので、本来は、左右の曲がりとスピン量の安定性に欠ける筆者モトギにとっては苦手な部類なんですが、
でも、これは特別だわ。あんま極端には曲がらず、一直線。

ヘッドスピードが22以下だと、打球音に「ピンッ」って音が混じるんですけど、それを超えて叩けると「バメシッ!」っていうプロ選手みたいな音に変わるのも、めちゃ好感度高いですね。

→ JBEAM FX BM-435 ドライバーの試打はこちら