某映画の 「日本よ コレが映画だッ!!」 などと謂うのを考えたヤツに
「おい お前 コレこそが映画だッ!!」と こう告げてやりたい

『マッド・マックス~怒りのデス・ロード~』
言わずもがな メル・ギブソンの出世作であり
『北斗の拳』の原風景であり
インド映画と同じく国内では隆盛を極めていれど
他国からの関心が乏しかったオーストラリア映画産業を
世界的マーケットに押し上げた
『クロコダイル・ダンディ』と双璧を成した傑作である
★
"柳の下の泥鰌" とは よく言ったもので
傑作には付き物の続編である
が 泥鰌然り まぁ二匹目までは居ることもある
また その二匹目の方が一匹目よりも大物であることも
往々にしてあるのだ
(
『T2』・
『エイリアン2』・
『ゴッドファーザーPart2』などが顕著)
となると三匹目も… となるのが人の性だが
さすがの泥鰌も察してか 捕れることはまずないか
取れたとしても小物であったり 躍起になるがあまり
一匹目と二匹目を逃してしまうこともある
そして文字通り泥沼にはまっていくのが世の常だ
しかし それは二匹目を取ったヤツを 横目で見ていたヤツが
見よう見まねで手を出したというコトがほとんどの原因である
要は
大事にしたためた脚本や世界観や妄想・構想を
初期衝動と ほとばしる情熱を惜しみなく注ぎこむコトで
やっと完成にこぎつけた第一作が評価を得る
そして その(主に経済的な)恩恵によって
初作では泣く泣く落とした構想などをも 存分に詰め込んだ
第二作へと繋がる すると盤石のコンテンツとして成り立つのである
だが その コンテンツ化してしまったことが 盛者必衰の始まりである
と謂うコトだ
あえて上記しなかったが
某殺人マシン映画や
某ボクシング映画など
初作と次作への思い入れも相まって 殺意すら湧いたモノである
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最上段に書いたコトは 某映画を貶めているのではなく
本作を礼賛せんが為に引用したに過ぎない
コレは筆者のアクション映画観である
「アクション映画とは非日常への憧憬をリアルでなく
リアリティを以ってカタルシスへと昇華させてくれるモノである」とするトコロに端を発した発言であるコトを御理解を賜りたい
スーパーヒーロー大集合ならば 戦隊モノや仮面ライダー
ひいては幕の内弁当で 我が国の方が早くから成しているのだから
★
さて 肝心の 本作についてであるが
上述したコトや 多くの名優が異口同音に言うように
「映画とは監督のモノである」 と謂うコトが
改めて そしてまざまざと痛感した作品であった
この監督であるジョージ・ミラー
天才的な気違い か 気違いじみた天才 のどちらかである
ココから
こう来て↓
こう行って↓
!!↓
!!?↓
(こっち方面の人になったのか…)↓

(人間 年をとると丸くなるし…)↓

!!!!!???↓

こんなモノ 言うなれば
若い頃の暴飲暴食を省みて
やおらベジタリアンを通り越しヴィーガンになっていた人が
ある日突然 肉食再開どころか
カニヴァリズムにまで振り切ったかのような事態なのであるッ!!
と こんな事態を 努めて冷静に受け止め劇場に足を運び
メロンソーダ(L)を傍らに置き 暗転を待った…
すると重たい金属を引き摺るような音とともに
錆びついた
WB(ワーナー・ブラザースの)例のロゴが張り付くとともに
V8エンジンの轟音が高らかに雄叫びを上げたのだッ!!
(その刹那 思わず「うぉぉぉおッ!!」と声を上げてしまったのは秘密だ)コレが始まりなのだが コレで結論は出ていた
「最高だ…」
同時に感じたのは
コレこそが 踏み絵であり コレに反応できないヤツはおいていく と
宣言されたかのようなオープニングなのだ
そして冒頭の宣材と数行上の宣材を御覧になって気付いたであろう
今作が
"あくまでマックスありきとした前3部作"とは明らかに違い
"丸坊主の目元の黒いオンナ" 推しであることにッ!!
そして コレが あの南アフリカの美の至宝であり
数多のセレブの中でも屈指の悲惨な出自であり
綺麗さと 可愛さと 凄みが絶妙に合わさった

シャーリーズ・セロンなのだッ!!
誤解を恐れずに言えば 今作は彼女の物語である
むしろ そう作られたのではないかとさえ思える
時代を意識できている表現者の作品と
時代に迎合しているモノのソレは違う (というより比べてはいけない)
「女性の輝く社会」とは 昨今よく耳にするコトバだが
この作品に描かれている女性達の輝き方を目の当たりにすれば
某首相の口から発せられる このコトバの響きが
いかに陳腐な戯言でしかないと 確信できることだろう
内容に関しては ココで多くは語るまいが
往年のファンやプロデューサーや配給へのしがらみで
(確かに大事な要素ではあるし ニヤリと出来る自分に酔えるが)セルフ・パロディや
*セルフ・オマージュに終始するコトなく
また
無理にメル・ギブソンを引っ張りだすでもなく(←ココ重要ッ!!)
尚且つ整合性の取れた本作が出来たのも ひとえに ジョージ・ミラーが
ブレるコトなく一貫して監督して 世界観を護ったコトが一因だろう
そしてまた それこそが近年のアクション及びバイオレンスに限らずとも
今作を傑作中の傑作に仕立てあげた理由であるといえよう
コレを一読の上 読者諸兄が鑑賞の後に 機会があれば
存分に語らいたいモノである
*実は今回の悪モノの親玉 イモータン・ジョウは
初作のトォ・カッター役を演じた ヒュー・キィス・バーンなのだ
半年ぶりのご無沙汰でした
この半年のコトを 書くだけで埋まっていましそうなんで
割愛させていただく