最初にセンセーと会った場所は、ホテル高層階の回転レストランだった。
いや、、ホントの初対面は遥か昔だ。
大学生ぐらいの頃。
センセーはまだ新人議員ぐらいだったか。
そのとき、センセーは女子校生と3Pをしていた。
その女子高生らはセンセーの名前さえ知らなかった。
有名ホテルの回転レストランという、、こんな目立つ場所で会う?と思わないでもなかったが、この国にこのひとを陥れるヤカラはいないし、周囲の人間はセンセーが万引きしても咎めないだろ。
店の端のほうに間仕切りをして個室化する。
警備も限界体制で。
これで落ち着いてメシ食えるかよ。
車のなかで移動中に少し会話をするほうが楽だ。
お台場にカジノと原発を造ればいいとか言って、怒られればいいだけだ。
センセーは、ケーキとコーヒーをあたしに手で食べなさいと促す。
センセーはほぼ食べない。
たぶん、体調が悪いのだろう。
仕切りの隙間から、たまに、警護の鋭い視線があたしを射るが気のせいにしたい。
それに、ケーキを切るナイフがあたしだけなかった。
こんなナイフでセンセーを刺せるかよ。
フォークのほうが、まだ武器じゃね?
センセーはご機嫌も良く、またもや支配人に『これ、逆に廻らないの?』と失礼な質問をする。
このレストランの廻る向きを変えるなんて、誰も考えない。
もう、ダメだ。
ストレスで、吐きそうだ。
あたしはここよりも、有楽町の交通会館の回転レストランが好きだった。
今は動かないだろ。
確か、売れる前のお笑いのいとうあさこがバイトをしていたらしい。
1周が50分ぐらいかな。
古いのでガタガタ音がするが、それでも、楽しかった。
ホテルで抱かれる以外は、20分ぐらいでバイバイが出来る。
別れ際にあたしの手を握り、またね、と言う。
他のセンセーみたいに身体にふれないだけマシだ。
銀座や有楽町は、外国人観光客だらけになった。
すでに日本は滅びた植民地なんじゃないの?センセー。
でも、それを望んでいたんだよね。
ここの駐車場は右側通行だ。気を付けて。
だからアメリカ式だ。
GHQに搾取されていた時のまま・・・。