六本木高架下。
ここのいる外国人も、めちゃ格差あるんだよな。
この街には星がない。
あたしが繁栄に移動する、横浜のマンションからも星は見えない。
あまりに明るい夜だから。
〇区に住んでいるというと、さぞかし人生の成功者、もしくは、金持ち男にくっついてる寄生虫女に思われがちだが、ヒアリが出そうな海風吹きっさらしのボロ家からブランド店がわんさと立ち並ぶセレブ街まで幅広い。
大使館前で、もーいいかげん顔パスさせてくれよーってほどの拷問検問を受け、ランドセルをしょった金持ちのガキまで、毎朝毎夕おまわりに『どこへお出かけですか?』と聞かれる国会通りも近い。
ガキも慣れたもんで、ガッコーへ行きます、家に帰ります、ごくろうさまです、とクチにするほど出来上がった坊ちゃんらだ。
『ここを買うのに、いくら掛かったとお思いですか?』『3億なにがしですよ
』
『こどもの教育に良いと思い、、』
児童施設を建てるかのときに飽きれた。
じぶんのガキばっか大事にして、他人のガキはどうでもいい。
っうかさ、半グレやら愚連隊みたいのリーダー格は金持ちのボンボンが多い。
で、慶応やら上智の学生だったり。
彼らが〇暴の組織の末端であるというのは、ほぼ、ありえない。
ヤクザにうわまえはねられたくないのだ。
でも、女に酒飲ませて犯すぐらい平気である。
あんたらのガキがそうなるとは思わん?
いつ、逆の立場になるかんて考えねぇよな。
それにな、12年前みたいに電気止まって、食い物なくて、水も出なくなったら、そこに駆け込めるんだよ。
それこそガキのために、あんたら我先に水をもらいに行かない?
オール家電で、電気止まったらなんも出来ねぇだろ。
下界へ降りるのにどんだけ掛かるよ。
いや、ホテルへ移動するってね、あのときも道は大混雑でクルマなんて動かない。
児童養護施設の塀を高くしろ??
なんで排除するかね。
この街には星がない。
でも、あたしは摩天楼やネオンがないと生きていけない。
人口の灯がじぶんのエロ細胞を培養させている。
マンションの上は、ヘリの通り道。🚁
新聞社とかテレビ局のヘリが、ガンガン飛ぶ。
撃ち殺されそうに近い。
自衛隊も米軍ヘリの腹も見える。
オスプレイさえ来なきゃいいや。
そのうち、この街から月まで見えなくなりそうで怖いっス。
そしたら、もう、人間らしいこころを持ったひとはいなくなるな。
安富祖(あふそ)貴子。
沖縄のジャズシンガー。
この色彩のブルースは、ブルースを唄う歌手の登竜門的存在だが、このひとの、この歌は、肌触りの良いタオルに包まれている優しい気分になる。
2004年にソロデビュー。