(続)
防衛省は、横須賀の田浦にある海上自衛隊の補給所を、大型弾薬庫2棟に建て替えた。
市民と30年前に、弾薬庫として使用しないと約束していたのに。
市民団体は約束を反故されたかたちになっている。
比与宇(ひよう)地区というところだが、近隣にある比与宇隊道というトンネルは、戦時中に使われた弾薬庫に繋がる穴が複数あり今は塞がれている。
そこに向かうレールが残っていることから、列車で弾薬をトンネル内へ運び、そこから移動させていたのだ。
まさか、真昼間、堂々と地上で運んでいたら敵に見つかったら攻撃されるだろ。
だから、だいたい陸軍には地下道やトンネルが存在する。
その先の、河川ぐらい離れた島はアメリカの敷地で我妻島と呼ばれる。
日本人は入れない。
その島に造ればいいのに、万が一のために、日本の敷地内に弾薬庫は作るのだ。
攻撃されても被害が米軍にとっては少ないだろうから。
たぶん、この島へも地下道があると思う。
👇左が横須賀の田浦。右はアメリカの敷地。
近隣の関東自動車の工場跡地が、防衛省の海上自衛隊自衛艦隊司令本部に変わる。
まるでムショのような、いや、、ムショよりも分厚い壁と有刺鉄線が張り巡らされている。
他にも大事な拠点があり、これからも拡張されていくことだろ。
横須賀は自衛隊の街だ。
防衛大学もある。
横浜横須賀道路は、1年に1回、、たった1回、総理が防大の卒業式に出向くために造られた。
いくつも、いくつも、トンネルで山を越える。
横須賀の物件を眺めていると、崖の上の一軒家で、車庫は真下の防空壕みたいな穴だったりするものもあった。
猿島の弾薬庫は観光にもなっているが、横須賀の三笠公園から地下が繋がっているという。
都内お台場も、台場というのだから砲台跡地なのだ。
そこも、地下があり、いまはインフラとして利用されている。
そういえば、都内は地下道だらけだ。
たまに道路の陥没があると、その下に舗装された陸軍のトンネルを発見できる。
地下鉄の大江戸線もそうだ。
こんなに直角に曲がるかなと思われる場所、そして、新しい地下鉄はどう考えても他の路線よりも深く位置するはずなのに、一番上を走っている線路もあるが、それらは、戦争中に造られたものだ。
だから、当時の石原都知事は大江戸線開通の際に『これで戦後が終わった』と言ったのだろ。
職人のオヤジなら、トンネルの壁を見ているだけで、ここからは古いな、と、解る。
いざというときに、天皇陛下が皇居から逃げられる穴もあるし、陸軍の通信隊(その後は逓信省→総務省)の地下施設はいまでもシェルターになっている。
ま、センセーがただけは核ミサイルが飛んできても助かる仕組みだ。
(続)
田浦の弾薬庫。その下が比与宇隊道。