大井町
コロッケ並ぶ
その列に
直参・若が
前にいる
たぬこのヤクザ短歌
大井町駅の近くに、いつも客が並ぶお肉屋がある。
あたしは、揚げ物や油ものが苦手なのだが、いきなり無性にここのコロッケを食べたくなる。
ご飯はいらない。
そのままでいい。
評判のコロッケ屋らしいんだ。
大井町の駅前とは違って、すこし、シャッターが多い商店街。ニコンのほうね。
そこで、クルマを停めて買おうとしたら、あれ?葬儀屋か葬式の帰りのひとかなと思っていたら。
スキンヘッド。強面。デカい体躯。
直参の組の若頭だった。
お互い、さきにどうぞと譲り合ったが、若は、、あたしに話しかけなかった。
ただただ、ジロジロと眺めていた。
話したかったんだろうな。
でも、黙っていてくれた。
で、若もコロッケ食うんだな・・・。