何も変わったことがなくて何を書こうかと考えると思い出したことがあった。
帰りの電車の中で始発駅を発車してしばらくしてから、思い立ったかのように立ち上がり、
75歳くらいのお爺さんに席を譲ろうとする50前のおばさんがいた。
50歳くらいなのか、40過ぎなのかはよくわからない。顔がよく見えず足下だけが見えたが
ストッキングを履いているにしてもそんな年寄りの肌には見えない。
それはさておき、このおばさんもイヤホンをして本を読んでいたが、自分の斜め前に立っている
老人のことが気づかなかったのだろうと推測する。だからしばらく走ってから気づいたのだろう。
さてここからいろいろと考えていたことがある。それはどういうことかと言えば、
席を譲るということについてはいろいろと主張が出てくるのではないかと思う。
その一つ、始発駅で並ん座ったのだから譲る必要はない。
1本遅らせば必ず座れるのだから。年寄りがそんなに急ぐ必要があったのか?
更に、譲ろうとしたところで座ろうとしない人もいるし、年寄り扱いされるのがいやな人もいる。
いろんな事を考えてしまうと中々席を譲る気にはならない。
そうしているとぱっと席を立って譲る人間が少なからずいる。どうしてもその感覚が100%は
理解できない。中にはいいかっこを付けようとする者もいるだろうし、本当に親切でと
言う人もいるだろう。この本当に親切と言うことが無条件に受け入れられないところが
自分として人間が出来ていないのか、常に自己の利益を優先する体質なのかは判らないが
ここに損得勘定が入ってしまう。関西人だからか?そうでもないだろう。
ところで、私は座っていたのかと言えば、答えは「ノー」である。
帰りは途中席が空いても座らない。最初から余裕を持って座るか、ずっと座らないかで決めている。
今日の場合は、発車ぎりぎりに乗ったので当然座る余地なし。老人と同じ立場だ。
年寄りに譲ろうとするところが何かむかつくような気もするけど、どうせなら誰にでも譲るくらいの人が
いたら尊敬する。
まあ、そんなこんなでいろいろと馬鹿なことを考えながらおばさんの行動を見ていたが、立ったはいいが
立ったまま、また本を読んでいる。意外とじゃま。座ってろと言いたいくらいですよ。ちゃんちゃん。