一般に前蛹期間が1ヶ月で蛹期間が1ヶ月と言われている。
保温ラック内は24度から26度の範囲にあり、そう高温と考えていないし、蛹化にはそれぐらいの
温度でスイッチを入れないと促進しない。
しかし、最大個体の♂の前蛹期間が2週間~20日だったのは前述の通りである。
今まで、蛹化のスイッチを入れたらいったん温度を下げるというのが定説であるし、今までも温度
管理していたときはそのようにしていた。
また、三段ラックの2段目にパネルヒーターを入れており、上段に蛹化個体をおいている。
丁度下からラックの鉄板が下の暖かい空気で暖められ、上段は24~26度となる。
ここで問題なのは、下から暖められるため、水分がどうしても蓋についてそれが垂れて劣化が始まる。
最大個体も上部からの劣化が蛹室壁面に少し達しているようで気になる。
また、蛹内の外殻を最大に発達させるには低めの温度で長期間蛹期間を取ることが良いとされている。
あまり低温だとえくぼやしわが増えるので良いことはないが、22度くらいで2週間以上行ければ丁度
良いと考えている。
更に、下段には蛹化前の個体をおいているが、温度は測っていない。多分上段よりは低いと思うが
一度計って確認してみる。
下段は、丁度パネルヒーターの熱が天板を伝わって下段にくると思われ、熱は上から下へくる。
予想通り、瓶の上面は乾燥していて良い感じであり劣化も少ない。
よって、温度を下げるのと上部の多湿劣化を防ぐために蛹化個体を下段へ移動して様子を見ることに
する。
では、2段目のパネルヒーターの上には何を置くのか?
そう、産卵セットである。丁度28~30度くらいあるので元気にペアリングしている。
動きもかなり本格的になり、まだ、一週間ばかりであるが♀は相当囓りだした。
いつも、このまま、♂♀同居を続けるのだが、そろそろ出そうかな?でもケースもないし、じゃまだし
で、いつも長引くのである。
このままのペースで行けば4月中には幼虫がこんにちはするか、それとも全部食べられてしまうか
するだろうな。